高畑さん 僕からはまず、今舘神さんから手帳の話が出たので手帳から。自分で作った、文具王手帳というのを使っています。サイズはバイブルなんですが、その理由はリフィルの供給がどこよりもあるのと、スキャンしても元に戻せることですね。こだわったのは、A4の紙を入れても手帳からはみ出ないことです。会社の紙ってほとんどA4なので。
後は「超」整理手帳のカンガルーホルダが入っています。空いた空間は小銭入れにしたり、ついでもお札とクレジットカード、名刺も入れて、手帳兼財布になっています。
舘神さん またしても「紙はサイフに宿る」ですね。
一同 (笑)。
高畑さん 予定はデイリーとマンスリーに分けて記入しています。デイリーはメモも含めてごちゃごちゃ書いて、マンスリーは一日の予定を午前、午後、午後遅め、夜の4分割して、という感じです。
おまけで紐も付けているので、ショルダーとして使って、両手がカバンでふさがっている空港などでも便利です。
便利機能で言えば、カバー外部分にリフィル1枚だけ入れられるポケットを付けているんです。名刺交換をした場合にはその場でここにはめられるので、立ち話になっても無くさずに済みます。後はベルクロ(マジックテープ)でiPhoneも付けられる。デジタルとアナログの融合というね。
土橋さん ペンフォルダーは付けなかったんですか?
高畑さん ストラップには付いているんですけど、後は他の場所にひっかけたりしていますね。
高畑さん 万年質は、パイロットの「エラボー(ELABO)」を使っています。これは先端が柔らかくて、強弱が付けやすく、太くも細くも書けていいんです。
竹村さん パイロットの中のシリーズなんですか?
土橋さん もともとはパイロットのお店の組合が、究極の万年質を作ろうと言ってお店とメーカーがタッグを組んだ商品なんだそうです。
高畑さん あとは、このキャップレス。僕はめんどくさがりなので、ノック式が好きなんです。現行品も持ってますが、現行品としてはこのシリーズがたぶん世界で唯一の実用ノック式万年筆なんですよ。私のお気に入りは絶版になってしまってますが黒の多角形モデル。細くて持ちやすいしデザインもシャープで気に入ってます。
竹村さん 万年筆は日本の方がいいですよね、僕も最近痛感しましたよ。ペン先に関しては特にね。
高畑さん 続いては、これ。プラスのはさみ「フィットカット カーブ」です。はさみって根元のところで切ってるときは刃が交差する部分の角度が大きいんですが、先端に行くにつれて角度が小さくなってくる。すると先先端部分では、切る物に対して刃の角度が寝ているので力が分散するし切りづらくなってくるんです。
このはさみは開いているときも閉じても刃の交差する部分の角度がずっと先端まで30度なんです。すると紙に対する食らいつき方がずっと一緒なので、同じ力が入って先端だけでも切れるんです。違いは刃の稜線をゆるやかにカーブさせているだけなんですがこれってものすごい大きな変化ですよね。ベルヌーイカーブ刃っていう、流体力学の学者ベルヌーイから取った名称らしいです。
高畑さん 考え方が違うので面白いと思ったのが、鉄ケシという、新幹線の模様が入った消しゴムです。最初これを見たときに、鉄道オタクをターゲットにしたんだろうなと思うのですが、すごいのは、消していくと、だんだん新幹線になることなんです。
これまで角がある消しゴムでいうと、カドケシなどは最初が完成でだんだん形が悪くなっていくじゃないですか。これは消していくとだんだん完成に近づいていく。消すときに、この辺かなと考えながら消していって。ベストから悪くなる逆転の発想で、だんだん良くなるという。つまんないことなんだけど、消しゴムってどうなのと言ったときに、形を変えるのもありだけど、こういう発想も好きだなと思います。
これはJR東海と西日本が出しているもので、価格は300円くらい。関西のキオスクで売っているんですよ。僕は大阪出張の時に買ってきました。
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