トップビジネスパーソンはなぜ「走る」のかRe:Work !(1/4 ページ)

トライアスロンを始めてから興味を引くことがある。それは「ランナーには、経営者や企業で重要ポジションにいる人が多い」こと。彼、彼女らは何がキッカケで走り、またビジネスとはどんなかかわりがあるのだろうか。

» 2013年01月18日 10時00分 公開
[三河賢文,Business Media 誠]

連載「Re:Work」とは

 今、働き方を見直す動きが増えています。新しい考え方やサービス、プロダクト。こうしたものを活用して働き方を変える人がいる一方で、現実にはそう簡単にいかず苦悩をガマンしている人も多いはず。「練り直す」「再生する」「再加工する」という意味の「rework」が、この連載の由来です。すべてを変えることは難しいかもしれませんが、まずは少しだけでも「Re:Work」してみませんか?


 「ゴビマーチ(通称ゴビ砂漠マラソン)」をご存じだろうか。中国のゴビ砂漠を7日間かけて走り歩きする250キロの大会だ。私は、ある人がこの大会にチャレンジしたことがきっかけで、趣味となったことがある。マラソンとトライアスロンだ。

 ランニングを始めた2011年6月末ごろまでは、ほとんど運動の経験はなし。まさに「メタボ予備軍」と化していた。それが、2011年にはハーフマラソンとフルマラソン、2012年にはトライアスロンとウルトラマラソン(100キロ)を完走。現在も人生の大きな楽しみの1つとして取り組んでいる。

 走り始めてあらためて感じたのが、最近は本当に市民ランナーが増えた。都内であれば皇居周辺は常に多くの人が走っているし、河川敷や、あるいは町中でもランニングウェアを着て走っている人を見かける。

 国内だけでも毎年多くのレースが開催されているが、あまりの参加希望者の多さに抽選になる大会もあるほどだ。

 そんな中、1つ強く興味を引くことがある。それは「ランナーには、経営者をはじめトップビジネスパーソンが多い」こと。実際に私が所属しているトライアスロンチーム「Iomaremartillo」にも、経営層だったり企業で重要なポジションに従事しているメンバーが多い。あまりチームメンバーと仕事の話はしないのだが、ふとした会話の中でお互いの仕事の話になって驚くこともある。

忙しいはずのトップビジネスパーソンほど走っている

 しかしここで、1つ疑問が生じる。だが、トップビジネスパーソンほど常に多忙を極めているもの。ビジネスパーソンたるもの誰しも日々忙しく仕事に取り組んでいるが、その中でもやはり経営層などのトップビジネスパーソンは別格だ。「時間がない」と愚痴るサラリーマンが多い中で、一体、どうやって時間を作り出しているのか。また、なぜそこまでして走るのか。

 今回は私の尊敬するトップビジネスマンにしてランナーの3人を紹介する。走ることに対する考えやキッカケ、またビジネスとのかかわりについて聞いた。

 ただし注意しておきたいのは、本連載は単純に走ることを推奨するわけではない。人それぞれに楽しみがあり、私や彼、彼女らはその中で走るのを選択しただけである。本記事を読んだ読者がそれぞれの人生に当てはめ、考えるキッカケになればうれしい。

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