「他人と比較して、自分のダメなところが気になる」――どうすればいいの?ボクの不安が「働く力」に変わるとき(2/2 ページ)

» 2013年03月19日 11時00分 公開
[竹内義晴,Business Media 誠]
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「ない」から「ある」に目を向ける

 こんな心境に陥ったとき、私は無理にポジティブに考えたり、抑え込んだりしないことにしています。その代わり、自分に「ない」ものではなく、「ある」ものに目を向けることにしています。

 例えば、私は新潟県妙高市という山間部に住んでいます。ソーシャルメディアから流れてくる都会のみなさんの楽しそうなセミナーや勉強会の写真に「都会はいいなあ」と思うことがしばしば。都市部では勉強会のような機会はあっても、地方の山間部では自分で企画する以外、なかなかありません。

 また、知人が活躍している情報を見たときもそうです。「○○さん、がんばっているなあ」と思うと同時に、ちょっとうらやましく思うことも。「それに比べて自分は……」と思い通りに進まない仕事にいらだちを覚えることもあります。

 このようなとき、自分の「ない」に目を向けているとあまり気持ちがよくないので、自分や周りに「ある」ものを探すことにしています。例えば、妙高には都会にはないきれいな空気と大自然があります。また地方にいながらも、こうしてあなたに文章を読んでいただける機会もあります。

 「ない」から「ある」に目を向けることで、「自分にもいろんなものがあるなあ」ということに気づき、場や機会をいただいていることに感謝したくなると同時に、少しずつ自信を取り戻していくのです。

「ある」は必ずある

 この話をお読みになって、中には「お前には、人に自慢するようなものがあるかもしれないけれど、自分やその周りにはいいところなんて何もないよ」と思う人もいるかもしれません。思い通りの環境が目の前にないとき、そう「思う」ことは自然なことです。

 けれども、そう「思い続ける」のはあまり気持ちのいいものではありませんよね。

 そんなときほど、無理に「ない」ものをどうにかしようとするよりも、まずはご自身の「ある」に目を向け、探してみてください。無理に感謝などしなくて大丈夫。どんな人や環境にも「ある」は必ずあります。あなたご自身にいろんなものが「ある」ことが分かってくると、自信の芽が自然と出てきます。

 みんなが同じ環境、同じ強みだったら面白くありません。一人ひとり違うからこそ面白いんじゃないかなあと思います。

 他人が持っていない、あなたの「ある」は何ですか?

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