何で自分の提案は通らないの? と思ったときにできる1つのこと明日の私を強くするビジネス元気ワード(1/2 ページ)

ほぼ同じ内容の提案を、私がすると通らないのに先輩がするとすぐに通る。そこにはある1つの理由があった。

» 2013年06月06日 10時00分 公開
[岩淺こまき,Business Media 誠]
誠ブログ

 この記事では、某企業の若手社員「私」の“困った”“悩んだ”を例に挙げ、仕事や物事がより円滑に進むようなコミュニケーションのヒントを紹介します。

 以下、私を自分に置き換えてもよし。私にアドバイスをするつもりで読んでもよし。「ちょっと試してみようか」と思って頂ければうれしいです。

 私は現職の人材教育コンサルタント会社で入社3年目の女性社員。学生時代は女子ラクロス部の主将で、基本的には前向きな性格です。仕事にも慣れ自信も付いてきたころですが、先日希望と違う部署に異動になりました。私はややヒューマンスキルが未熟なこともあり、自分とうまく向き合えず、周囲や仕事とうまくかみ合わず、少々悩み気味です。

どうして私の提案は通らない?

 先日、同じ部署で最も楽しそうに仕事をしている柿山さんから、仕事の「意味付け」について教わった。そして私は、柿山さんが楽しんで仕事をしている理由が分かった。柿山さんはきっと、いつでも仕事の意味付けをしながら業務に取り組んでいるのだろう。

 ということで、私が今いる部署「お客様総合窓口」と、憧れの「××を企画する部署」との関連を考えて、私なりに意味付けをしてみた。意味付けをした中でも、今の部署に人脈が作りやすい特性があることに気付けたのは大きかった。お客様総合窓口は得た情報を社内のあらゆる部署にフィードバックするので、他部署の人とかかわりやすい。つまり、より意識的にかかわることで今後に生かせる人脈作りができる、と私は考えた。

 「意識的にコミュニケーションをとる場といえば、飲み会、でしょ」

 私は早速営業1部との懇親会を企画し、上司に提案した。上司は私の提案に良い反応は示さなかったけれど、熱意に負けたのか、最後は「やるだけやってみたら」と言ってくれた。私はすぐに部署内に懇親会の参加者を募るメールを出した。しかし数日経っても返信はほとんどこない。そんな時、柿山さんから「営業2部との懇親会」を企画したメールが出されたのだ。あっという間に参加人数が集まり、柿山さん提案の懇親会は開催が決定した。

 柿山さんのメールは、私が出した内容とほぼ同じ。なぜ私の提案は通らずに、柿山さんのは通ったのだろうか。結局、私の提案は流れてしまった。渋々報告する私に対して上司は質問した。

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