店に行く前にオーダーと支払いをスマホで済ませ、店に行くと注文の品ができたての状態で用意されている――。SoftBank World 2013に出展したPayPalが、スマホ利用の新たな買い物スタイルを提案している。
店に行く前にオーダーと支払いをスマホで済ませ、店に行った時には注文の品ができたての状態で用意されている――。7月23日に開幕したソフトバンクの法人向けイベント「SoftBank World 2013」(7月24日まで開催)で、日本PayPal(以下、PayPal)が“行列知らず”の新たな買い物スタイルを紹介している。
「Order Ahead」と呼ばれるこの新サービスは、すでに仏マクドナルドの一部店舗や米Jamba Juiceが採用しており、PayPalによれば日本でも展開する予定だという。
PayPalは、SoftBank World 2013のブース内に、小さなキャンディショップを開いてサービスイメージを紹介している。キャンディを買いに行く人は、まずスマートフォンのPayPalアプリを立ち上げて、お店情報から「PayPal Candy shop」を選択する。オーダーボタンを押すと、キャンディのメニューが表示されるので、買いたいキャンディを選んで数を入力し、「カートに追加」ボタンを押す。何分後にキャンディを取りに行くかを決めて入力し、「今すぐ支払い」ボタンを押すとPayPalによる決済が終了し、オーダーの内容と来店時間が店舗側に送られる。キャンディをオーダーした人のPayPalアプリ内には、注文IDとQRコードが発行される。
店舗側は注文した人が来る時間までにオーダーされた商品をそろえておき、来店したら注文IDを確認して商品を渡す。店舗側にQRコードリーダーがあれば、来店者がQRコードをかざすだけで店舗側はどのオーダーをした顧客なのかを把握できる。

店舗側の受注画面と、オーダーした人の注文画面。店舗は注文IDが一致していることを確認して商品を渡す。店舗側にQRコード読み取り機があれば、来店者がQRコードをかざすだけで店舗側はどの商品をオーダーした顧客なのかが分かる(画面=左)。筆者も注文通りのキャンディを受け取った(画面=右)このサービスを導入することで、店舗側は顧客の来店に合わせて効率的に商品を用意することが可能になり、顧客は列に並んで待つことなく、店に入ってすぐに注文の品を持ち帰ることができるようになる。
今でも、店に行く前に電話で注文を済ませ、指定した時間に商品を引き取れるサービスを提供している飲食チェーン店があるが、Order Aheadは、これに支払い機能を合わせたようなイメージ。顧客側も店舗側も、PayPal口座を開設することでこのサービスを利用できるなど、導入しやすいのも特徴の1つだという。
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