退職するときに大事な7つのこと3分LifeHacking

転職をするときは、今の職場との関係を良好に保ちつつ「戦略的」に仕事を辞めることが重要です。今の職場を美しく去りつつ次の雇用主にも良い印象を与える方法とは?

» 2013年09月10日 09時00分 公開
[Jason Fitzpatrick(訳:佐藤ゆき),ライフハッカー[日本版]]
ライフハッカー[日本版]

 転職をするときは、今の職場との関係を良好に保ちつつ「戦略的」に仕事を辞めることが重要です。

 特に多くの「地雷」が埋まっているのが、辞める間際の時期。就職したてのフレッシュな新しいアイデアにあふれていたころと違い、退職間際の時期というのは、燃え尽きる一歩手前であることも。

 今回は、今の職場を美しく去りつつ次の雇用主にも良い印象を与える方法を紹介します。

1.キレる前に辞める

 前向きな気分で退職するのが1番です。今の仕事に不満があれば、辞める戦略を練るか、現状を改善する方法を模索しましょう。

 不満をため続けて職場で爆発してしまったり、仕事がいい加減になったり、上司に対してアグレッシブな態度をとるようになったりしてはいけません。上司や同僚とのそれまでの関係が台無しになります。周囲の人々があなたに出て行ってほしいと感じるようになる前に、あなた自身が辞めることです。

2.自己中心的にならない

 仕事を辞めるからといって自己中心的になってはなりません。上司や同僚の一部が嫌いだったとしても、それを理由にプロジェクトをサボるなど、雇用主側の悩みの種になるのは許されません。

3.退職の意思は早めに伝える

 多かれ少なかれ、あなたが退職することによって上司や同僚があなたの仕事の穴埋めをしなければならなくなります。負担をあまり増やさないようにしましょう。彼らもあなたと同様にストレスを抱えていたり、こなしきれない程の仕事を持っているのです。

 上司には退職の意思を早めに伝えましょう。最低でも2週間前には知らせるべきです。後任を探すのが大変な業界の場合には、1カ月もしくはそれ以上前に伝えるのが適切かもしれません。

 十分な余裕をもって退職通知をすることは、退職までの過程がスムーズになるだけでなく、次の雇用主にも良い印象を与えます。転職先の仕事の開始日は、現職の雇用主に十分な期間があること前提に決定した方が良いでしょう。転職先の雇用主も、あなたがトラブルなく今の仕事を去れる方が望ましいと思っているはずです。

4.明確かつ正直に退職理由を伝える

 退職理由を正直に伝えるというのは、「どうして辞めたいのですか?」という質問に「あなたが嫌だから」と答えることではありません。礼儀と率直さをもって回答するということです。現在の職場での時間が終わりに近づいているからといって、詮索と駆け引きをするのは辞めましょう。

 礼儀正しくかつシンプルに説明することが大事です。「別の会社からオファーをもらいました。その仕事を通じて、より自分が成長できると思っています。また、家族のためにもっと時間を自由に使えるようになるので」というように。

 現在の上司や職場への不満を理由に入れないようにしましょう。それよりも、あなたが求めていることに焦点を当てて説明することが重要です。より成長できる、自由に時間が使える、夢に近づけるチャンスがある、といった表現を使ってみてください。

5.退職日まで周りに言いふらさない

 上司や人事部に退職通知をして正式に決定するまでは、退職について周囲に言いふらさないようにしましょう。特に、上司が別のメンバーからあなたの退職について知るというパターンは最悪です。

 仕事を辞めることで波風を立てるのは、あなたの評判を落とすだけでなく、職場全体のモラルを下げます。そんなことをしていては、希望の退職日の前に退職させられる羽目にもなりかねません。

 転職先のことなどについて同僚から聞かれたら、もちろん話をするのは結構です。しかし最後の1カ月間を、愚痴の時間にしてはいけません。あなたの上司は問題上司かもしれませんが、それはあなたの同僚にとっても同様なのです。

6.きっぱりと去りつつも、元の職場とのコンタクトは保つこと

 電話番号やLinkedInの情報など、どのような形であれ、あなたの連絡先を元上司や元同僚に伝えておきましょう。彼らのコネクションから、どうしても離れたいという強い動機があれば別ですが、そうでなければ連絡先を交換しておいた方が便利です。

 あなたの退職後に元同僚が同様に転職したいと思って、あなたに相談したいと思うかもしれません。前職での仕事について質問に答えたり、アドバイスを与えることは、良いことです。前職をきっぱりと去りつつ、コミュニケーションはオープンにしておくのです。もしも前職に関する問い合わせが執拗に来る場合には、あなたは既にその職場を去ったということをはっきりと伝えましょう。

7.最終的な目標は「和を保つこと」

 退職時期、また辞め方について決断をする際には、全体の状況を俯瞰(ふかん)して、抜けがないようにしましょう。退職通知のタイミングは十分な余裕があるか、今の雇用主と転職先の雇用主の間に対立がないか、などさまざまな点を検討しましょう。

 特に大事なのは、どんなに激しい衝動に駆られようとも今の職場を非難しないことです。あなたはその仕事を辞めるのです。今の職場の雰囲気を悪くして、元同僚との親交を失う意味は全くありません。

 退職日までの最後の数週間は、笑顔を保ち粛々と仕事をしましょう。上司からの嫌みたっぷりの要望、性格の悪い秘書、バカバカしい噂話をしてくる同僚……。それら全てから離れるのも時間の問題なのです。冷静さを保ち、そして前に進みましょう。

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