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» 2013年09月25日 12時20分 公開

辞めません、でも頑張りません――「新・ぶら下がり社員」から2年、彼らはどうなった?続「新・ぶら下がり社員」(4/4 ページ)

[上口翔子,Business Media 誠]
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新・ぶら下がり社員の3年後、5年後

上口 これまでさまざまなぶら下がり社員を見てきたと思うのですが、そういう人は3年後、5年後どうなっているのでしょうか?

吉田 言葉を選ばすに言えば、同じ状況です。

 やはり、ぶら下がった状態を継続しています。会社としても別にクビにするわけでもない環境の中で本人も変わらなければ、管理職になるわけでもありません。管理職になろうと思ってもなれない、もしくはなるポジションもない。他の人が昇格していくのを見ている、というのが多くの組織で見られる傾向です。

上口 書籍を出版した当時は30歳前後の人とのことでしたが、今後は40代50代も含めてそういう人が増えていくのでしょうか?

吉田 そうですね。2年前からこのテーマを追っていて、なぜ30歳を過ぎてぶら下がってしまうのかという問題にもいくつかポイントがある気がしています。

 本人側ももちろんですが、職場側にも問題があります。職場が本人にそうならざるを得ない状況を作り出しているケースが、必ずしも全てではないですが見られます。例えばずっと同じ部署で同じ仕事をさせ続けている、違う仕事を与えないなど。本人が何か新しいことをしたいと欲しても「お前はまだまだ一人前じゃないのに、そんなこと言う暇があったら……」のように、本人の意見を聞き入れないのです。

 また本当に忙しすぎる職場だと、意見すれば仕事が降ってくるのであえて言わない、など、意見を言えない状況を作り出しているケースもあります。言い方が難しいですが、頑張れば頑張るほど仕事が増えるので、頑張らない方向に自己防衛が働いてしまう感じですよね。これ以上やると身が危険になりますので。

 あとは人間関係がよくない、自由に発言できない、ホンネが言えない、など。人は感じていることを伝えられなくなるとどんどんロボット化していきます。

上口 そうですね。遮断しようと思えばいくらでも機械的にできますから。

吉田 機械と同じような状況に職場がさせてしまっていると、笑ったり悲しんだり、人として重要なことがなくなりますよね。そうした状況を5年10年と続けていると、心を失っていくといいますか。それで「最近笑ったこととか、うれしいことありませんか?」と聞くと「何ですかね、特にないです」という人が増えていくのです(次回に続く)。

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