二度寝は、「寝られる時間」を強く意識できず、結果的に起きられないことも多いのです。二度寝をするくらいだったら、がんばって起きて活動し、お昼過ぎに昼寝をしましょう。
資格試験、TOEIC、公務員試験、大学受験など。本連載では、
「今年こそはあの資格試験に合格したい!」
「働きながら勉強したいけど、仕事が大変でなかなかできない」
「将来が不安だから、今の英語や簿記の勉強でもしておこう」
という思いや悩みや持つ人のために、朝の時間を有効活用し、合格率10%以下の難関資格に合格してきた著者が生み出した「朝1時間勉強法」を紹介します。
この記事は2013年7月31日に発売された中経出版の『朝1時間勉強法』(山本憲明著)の文庫版から抜粋、再編集したものです。
早起きをするに当たって、「二度寝」はやめましょう。「二度寝」とは、いったん早い時間に起きたのに、まだ(決めている)起きる時刻まで時間があるため再度寝てしまう行為のことをいいます。
例えば、6時に起きようと思ったのに5時に目が覚めてしまった。あと1時間あるから、6時まで寝よう、というような行為です。これは、私の経験上あまりよくない行為だと思われます。まず、二度寝の後の起床時刻は、大概決めていた時刻よりも遅くなってしまいます。その結果として、早起きできていない、ということになり、早起きの意味がなくなります。
また二度寝をすると、必ずといっていいほどその後の気分があまりすぐれないものです。爽やかな目覚めはちょっと期待できません。
4時に起きる予定だったのが2時に起きてしまっても、それはそれでプラスにとらえて、「こんなに早く起きられた!」と考え、そのまま起きてしまいましょう。当初考えていた睡眠時間よりも少ないため、初めはちょっと目覚めが悪く気分もすぐれないかもしれませんが、少し経つと気持ちよくなってくるはずです。
さて、このように早めに起きてしまった場合ですが、睡眠時間が足りていないためどこかで眠くなってしまうことがあるはずです。そんなときには、遠慮せず「昼寝」をしましょう。昼寝には、ものすごい効果があります。たった15分の昼寝でも、その後の脳はすっきりしていい状態になります。私も税理士受験生時代は、直前の追い込み勉強の際も、いつも昼寝をしていました。
二度寝の場合は、いったん起きてしまったときに意識があまりはっきりしていない場合が多いため、「寝られる時間」を強く意識できず、結果的に起きられないことも多いのですが、昼寝の場合は、「15分だけ寝よう」などと強く意識してから寝に入るため、すっきり早く起きられます。二度寝をするくらいだったら、がんばって起きて活動し、お昼過ぎに昼寝をしましょう。
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