指先や付属のスタイラスペンで書いては消せる電子メモパッド「Boogie Board(ブギーボード)」に、Bluetooth経由でPCやスマホ、タブレットに転送できる機能が加わった。センチュリーは、「BoogieBoard SYNC 9.7」を4月中旬に発売する。オープンプライスだが、実勢価格は1万5800円(税抜)。
BoogieBoard SYNC 9.7では、感圧式液晶に手書きしたメモを「save」ボタンを押すだけでPDF化して本体メモリ内に保存できる(PDFデータは約1000枚まで)。「erase」ボタンを押せば、画面上のメモは一瞬で消える。
PCとの連携では、PDFの転送だけでなく、BoogieBoard SYNCをペンタブレットとしても使える「デジタイザ」モードも搭載。さらに無料のPCソフト「VDC(Virtual Desktop Companion)」を使うことで、BoogieBoard SYNC上に書いた文字や絵をPC画面にリアルタイム表示もできる。
スマホやタブレット専用アプリ「SYNC」を使えば、Bluetooth経由でデータを同期する。同アプリでは、データの閲覧や管理のほか、Evernoteへのアップロード、FacebookやTwitterでの共有、メール添付ができる。さらに「ライブドローイング」機能によって、BoogieBoard SYNC上に書いた文字や絵をiOSデバイス上にリアルタイム表示可能だ(Android版は今後のアップデートで対応)。
画面サイズは9.7インチ(対角241ミリ)、本体サイズは283×190×5ミリ(縦×横×厚さ)、重さは312グラム。USB充電式のリチウムイオン電池を内蔵し、約4時間の充電で、約1週間の使用が可能だ。連係可能なデバイスのOSは、Windows Vista以降、Mac OS 10.8以降、iOS(iPhone/iPad/iPod touch)、Android 4.0.3以降。
メモ用アプリが増えても、どんなに会社でペーパーレス運動が進んでも、簡単なメモは手書きのほうが気楽だ。また、雑多なアイデアをまとめるときには、A4サイズの白い紙に図解しながらグリグリ書き込むほうがはかどる。とはいえ、コピー用紙を拝借するのは気が引ける。BoogieBoard SYNCは、そういった場面での解決策の1つといえそうだ。
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