3分で解説:「7つの習慣」「GTD」「タスクシュート」に見る、代表的なタスク管理手法

私は、3つの代表的なタスク管理手法をお手本にしています。それぞれの良いところを組み合わせることで、自分にとって最適なタスク管理手法にチューニングしています。

» 2014年04月30日 11時00分 公開
[松崎純一,Business Media 誠]

この記事は、ブログ「jMatsuzaki」より転載、編集しています。


私は、3つのタスク管理手法をお手本にしています。

  • 7つの習慣
  • GTD(Getting Things Done)
  • タスクシュート(TaskChute)

 この3つはいずれも代表的なタスク管理手法です。私はそれぞれの良いところを組み合わせることで、自分にとって最適なタスク管理手法にチューニングしてきました。

 では、3分以内で簡単に説明しましょう。

7つの習慣

 7つの習慣はスティーブン・コヴィー氏の世界的なベストセラー『7つの習慣-成功には原則があった!』に書かれている手法です。

 特徴は、大きく3つあります。

(1)「ミッション・ステートメント」という個人的な憲法を人生の出発点として説いた点

(2)時間の使い方の分類に重要度×緊急度であらわされる4つの分類を用いた点

 特に「緊急ではないけど重要」なことを“第二領域”と名付け、これを最優先事項とする時間管理の指標が大変分かりやすいです。

(3)個人の管理だけで終わらず、人と相乗効果を発揮する方法まで説いた点

 「Win-Win」の関係などは、ビジネスマンなら誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。

(関連リンク:今さら人に聞けない!3分で分かる「7つの習慣」まとめ!!

GTD(Getting Things Done)

 GTDはデビッド・アレン著『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』に書かれている手法です。

 GTDは身の回りのタスクをシステマティックに片付けながら、生産性を向上できます。理想を出発点とする「7つの習慣」がトップダウン式のアプローチだとすれば、「GTD」は現状の改善を積み上げていくボトムアップ式のアプローチと言えます。

 GTDの特徴を整理してみます。

(1)次にやるべきこと(ネクストアクション)をあぶり出す、情報整理のワークフローを明確にした点

 このワークフローに従えば、誰でもネクストアクションを整理できます。

(2)単なる効率化で終わらず、頭を使わないで済むようにして本当に重要なことに没頭できるストレスフリーな状態を目指している点

タスクシュート(TaskChute)

 タスクシュートは、おもに「シゴタノ!」の大橋悦夫さんと「ライフハック心理学」の佐々木正悟さんによって考案された手法です。

 特徴は3つ。

(1)タスクシュートは1日のタスクを実行順に並べて処理することで見通しを立てる点

 きちんと身に付ければ、朝一の時点で今日の仕事が終わる時間が分かります。

(2)タスクを処理すると同時にその実行ログを残しておく点

 ログから生活の改善点を見つけ出すことで、良質な習慣形成をサポートしてくれます。

(3)「TaskChute」というツールがある点

 シゴタノ!の大橋さんが開発した「TaskChute」という同名のツールがあります。タスクシュート方式の実践を確実に実行に移せます。無料のお試し版もあります。

相性の良い方法を見つける

 それぞれ特徴が違いますから、自分と相性の良さそうなものから試してみてください。また、互いに補完しあう考え方になっているので、ひととおり試してみるのもオススメです。

 さて、時計を見てみてください。ちょうど3分ですね。それではまた。

著者プロフィール:松崎純一

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 システムエンジニアとして6年半の会社員生活を経て独立。ブログ「jMatsuzaki」を軸に各種メディアで執筆活動をするとともに、セミナーの講師も行っている。文体と講演スタイルは独特で、それが好評を博している。

 小学生の頃からの夢であった音楽家へ至るまでの全プロセスをブログを通じて公開することで、仕事と遊びを一致させるための知識と技を伝えている。


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