もしもネイティブが中学英語を教えたら? 今回は、副詞の“very”と“really”の違いについて勉強します。
本連載は、デイビッド・セイン著、書籍『もしもネイティブが中学英語を教えたら』(アスコム刊)から一部抜粋、編集しています。
あなたが学校で習った英語、実は、ネイティブが使っているものとは、ちょっと違うのをご存じですか? 例えば、
・現在進行形は、現在行っていることだけをいう表現ではない。
・“could”は“can”の過去形としてほとんど使われない。
・“may”はほぼ死語。
・ネイティブは関係代名詞をほとんど使わない。
こういうものが、まだまだあるのです。
この本では、英語そのもののニュアンスをネイティブがていねいに説明します。学校では教わらなかった英語の本質を理解できますから、ネイティブにちゃんと伝わる英語が使えるようになりますよ。
私は非常におなかがへっています。
“I’m very hungry.”
私はとてもおなかがへっている。
“I’m really hungry.”
客観的な“very”、主観的な“really”
学校で、「とても」にあたる英語は“very”と習ったはず。教科書でも“very”は最初のほうに出てきましたよね? でも実は、“very”は客観的な語のため、自分の感想などの主観的な感情を表す際に使うと、冷静すぎてやや不自然に聞こえます。
かわりにネイティブがよく使うのは、「本当に」「すごく」という気持ちが表れる“really”。考えや感想を述べる際は、客観的な“very”ではなく主観的な“really”を使うと、自然な気持ちのこもった英語になります。
“It’s really cold today.”
“very”だと冷静な言い方に聞こえますが、“really”を使うと「本当に」「すっごく」と心がこもった表現になります。
“That’s very kind of you.”
相手の親切に対するお礼の決まり文句です。決まり文句のため、冷静なニュアンスの“very”を使っても違和感はありません。
“The report was very detailed.”
レポートやテストのようなものを客観的に評価する場合、“really”よりも“very”がふさわしいでしょう。
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