これまでに学んだ図解思考の会議術を用いて「社長から課せられたタスク」を解決してみましょう。会議は、創造的でエネルギッシュなものに変えられます。
この連載は書籍『たった15分で話がまとまる-図解思考の会議』(KADOKAWA中経出版BC)から抜粋、再編集したものです。
ベストセラー「図解思考」シリーズの最新作は「会議」! これからの生産性を左右するのは、ホワイトボード上で議論を見える化、少人数、短時間で集中して議論する新しいスタイル! あなたの会社とあなた自身の評価がグンと上がる最強のミーティング技術を身につけてみませんか?
最終回は、リアルなストーリーに沿って、実際の図解思考会議を行っていくステップを体験してもらいます。まずは、あなた自身が次のような状況に置かれていると想像してみてください。その上で会議を招集します。
あなたは主力製品の「会計名人」のプロダクトマネージャーです。先日のマネージャ会議で、社長から「最近、新規受注のペースが鈍ってきた。市場はまだまだ伸びているんだ。もっと新規アカウントを獲得できるようなキャンペーンを考えてみてくれ」と指示されました。
社長から与えられた条件は、
の2つです。時間はありません。まずは、知見のありそうな先輩に声をかけるところからスタートです。
中田: 鈴木さん、ちょっといいですか?
鈴木: うん、何? どうした?
中田: 先日のマネ会で社長から提案された「会計名人」のキャンペーンの件なんですが……。
鈴木: はは〜ん、さては内容に煮詰まっちゃった感じ? それで元プロダクトマネージャの俺に妙案を授かりに来たってことか?
中田: ははは、するどいですね。提案書作る前に、軽くブレストやりたくて。
鈴木: そんなに時間はとれないぞ。
中田: 結構です。15分くらいもらえれば。どちらにせよ、まとめは自分でやらなきゃいけませんから。
鈴木: よっしゃ、分かった。じゃあ、そこ(ホワイトボード)の前でやろう。ああ、それから吉岡も呼ぼう。マーケティングのノウハウは一番、あいつがもっているからな。
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