トリプルエンジンのLunascapeが正式版に、独自技術でGeckoも高速化
Lunascapeは、Webブラウザ「Lunascape5.0 正式版」を公開した。IEの「Trident」、Firefoxの「Gecko」、SafariやGoogle Chromeの「WebKit」といった3種類の描画エンジンを搭載。Geckoについては、独自技術で「特に高速化した」という。
Lunascapeは3月18日、Webブラウザ「Lunascape5.0 正式版」を公開した。Windows 2000/XP/Vista、Windows Server 2003/2008に対応。無料で利用できる。また、Windows 98/Meに対応したAnsi版も後日リリースする予定だ。
Lunascape5.0では、Internet Explorerの「Trident」、Firefoxの「Gecko」、SafariやGoogle Chromeの「WebKit」といった各ブラウザのHTML描画エンジンを搭載。閲覧するサイトごとに自由にエンジンを切り替える機能も備えた。WebKit選択時も標準でマウスジェスチャーが使えるなど、3つの描画エンジン全てで統一したメニュー構成となっている。
今回の正式版では、主要ブラウザとのJavaScript実行速度の比較で「最速を計測した」という。「特にGeckoエンジンについては、独自の技術により高速化に成功した」(Lunascape)。
計測環境は以下の通り。各ブラウザの正式版で3月13日に比較計測。2回の計測を行った平均値。計測機のOSはWindows Vista Enterprise SP1、CPUは、Celeron M 420(1.60 GHz)、メインメモリは1GB。TridentについてはIE7環境
このほか、起動速度を従来のバージョン4.8に比べて3倍以上に高速化し、Geckoエンジン使用時のCPU使用率を約50%低減した。また、Webkit選択時に利用できるWebクリエイター向けチェックツール「Web Inspector」を日本語化。多段タブ固定機能や5ボタンマウス対応などの機能追加、改善を行っている。
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