『セクシープロジェクトで差をつけろ!』――仕事をワクワクさせる4つのS:藤沢烈の3秒で読めるブックレビュー
ビジネスに効く1冊の本質を、3秒で理解できるようにチャートでご紹介する書評連載「3秒で読めるブックレビュー」。今回は、「経営のグル」とも称されたトム・ピーターズによる1冊『セクシープロジェクトで差をつけろ!』を解説します。
ビジネスに効く1冊の本質を、3秒で理解できるようにチャートでご紹介する「3秒で読めるブックレビュー」。今回取り上げる『セクシープロジェクトで差をつけろ!』は、『エクセレントカンパニー』の著者として有名であり、「経営のグル」とも称されたトム・ピーターズによる1冊。
プロジェクトをSexyにする4つのS
仕事にワクワクし200%の成果を出すための方法論を、トム・ピーターズは示してくれる。コンサルタント風に4Sとして勝手に整理してみた。
“Speed”。思いついた後、ゆっくりと企画を練る時間はない。「狙え、撃て! 構え」といった具合に、実行しつつプランを修正するスタンスが必要。
“Straight”。ネットは便利だが誰もが知っている間接情報ばかり。自分だけの直接の情報とつながりによる価値が増している。
“Secret”。オープンさと同時に、秘密も持ちながら仕事を進める。それが周囲の期待と自分のワクワクを呼び込む。
そして“Soul”。論理は物事を整理するだけ。常識を越えたアウトプットのためには、仕事とチームに魂を込める必要がある。
こうした右脳的視点を取り込むことで、仕事を進める違ったモチベーションが生まれるだろう。
Sexyの次は?
ただし、こうした少し『浮かれた』方法論は、金融破綻前のバブルな雰囲気にこそ通用したのかもしれない。トム・ピーターズもすでに66歳で一線を退いている。しばらくはドラッカー的な、地に足が着いた論調が実業界でも好まれそうだ。
著者紹介 藤沢烈(ふじさわ・れつ)
RCF代表取締役。一橋大学卒業後、バー経営、マッキンゼーを経て独立。「100年続く事業を創る」をテーマに講演・コンサルティング活動に従事。創業前の若者に1億円投資するスキームを企画運営し、話題を呼ぶ。「雇われ経営参謀」として500人以上の経営・企業相談を受けてきた。ブログに毎日書評を掲載し、現在900冊超。
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