少し極端に考える:あなたの不安、見積もります
最近、妻の持ち歩くバッグが妙に大きいことに気づきました。娘のためのオムツやらバスタオルやらがたくさん入っていたのですが、ここまで詰め込むこともないでしょう。極端に考えて、どこまで減らせるか考えてみたほうがいいと思います。
最近、妻の持ち歩くバッグが妙に大きいことに気づきました。いったい何を入れているのだろう、と気になったのです。分かったことは、替えのオムツとかバスタオルなどが山のように入っていました(うちには小さな娘がいるので)。
妻には強いことが言えない私ですが、あのサイズは間違いなく半分にできます。持ち物のすべてが大きすぎるし「万一のため」だとしても多すぎる。通勤でもイベントごとでも、とにかく大きな荷物を持ち歩く人にはきっと共通の傾向があるのでしょう。
荷物を小さくしたいと少しも思わない人に言うべきことはありませんが、もしも荷物を小さくしたいと思うなら、ライフハックです。ライフハックを取り入れるときは少し極端なことを考えてみるべきです。
例えば財布。長財布を持つ「御利益」に関する本は読みました。しかしそれはそれとして「そもそも財布を持つ必要があるのか?」と考えてみるべきです。薄いカードケースとおサイフケータイがあれば、財布はなくても済ませられないでしょうか?
荷物の多い人はたいてい本も持ち歩く傾向があります。本は電子書籍にしてしまうという方法がおすすめ。ハードカバーを1冊持つよりはSonyReaderの方が軽くて薄いのです。
仕事をしている方だと「書類」というかさばる荷物がありますがこれも全部はムリでもPDF化してiPadにでも詰め込んでしまうと荷物としては激減するはず。可能であればスマートフォンに入れてしまえばポケットに収まります。
女性の場合には「化粧ポーチ」がありますね。あれは男にはない荷物で、しかもアイテム数によってはひどくかさばりそうです。こればかりは「クラウド化」するわけにもいきませんが「すべてを半分のサイズにする」ということは不可能でしょうか?
そうやってとことんまでサイズを小さくしていくと、最後にはスマートフォンとSuicaだけでもどうにかなると思えるのです。私はカードホルダー付きiPhone(下の写真)だけで外に出ることがほとんど。もちろんここまでやると、ふだん持ち歩いているカード類の一部(銀行のキャッシュカードなど)は持ち歩けなくなったり、スマートフォンのバッテリー切れに悩んだりするなどの不便もありますが、不便なところをできるだけを修正するようにすれば、おそらく最初の状態よりもカバンはずっと小さくてすむはずです。
筆者:佐々木正悟
心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。
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