ソーシャル系開発者にも愛されるWikiベースの情報共有ツール「Confluence」
10ユーザー1000円から利用できる価格設定やユーザー利便性が評価され、世界1万社以上での導入実績を誇るコラボレーションツール「Confluence」。エディタやソーシャル機能を強化し、大幅リニューアルを図った。
Google Appsやサイボウズといった情報共有ツールが市場で高い知名度を確立している中で、企業や組織の開発部隊を中心にこよなく愛されているツールがある。オーストラリアのソフトウェア企業アトラシアンが提供するWikiベースのコラボレーションツール「Confluence(コンフルエンス)」だ。FacebookやAdobe Systemsのほか、国内ではmixiやGREE、Yahoo!JAPANなどが導入。全世界1万2000以上の組織が利用している。
特徴は、10ユーザー1000円から利用できる価格設定と、ユーザー目線で設計したエディタ(編集)の操作性。無償であるオープンソースのWikiと比較する場合もあるが、サポートや権限設定など無償版にはない付加価値がある点も評価を集めているという。
Webアプリケーションとして提供するので、PCとインターネット環境があればどこからでもアクセスできる。1つの画面(ページ内)でドキュメントやファイルを複数人で共有でき、その場で議論やコメントが投稿可能。チームがオンラインでコンテンツを作成したり、共同プロジェクトで情報を共有したり、議論したり、スケジュールを管理したり――に適している。
アトラシアンはこのたび、2010年6月から構想を公表してきたコンフルエンスの新機能を実装。大幅リニューアルを図り「Confluence 4」として9月28日に国内提供を開始した(ワールドワイドでは約1週間前に発売済み。国内は台風15号の影響で遅れた)。
数年ぶりの大幅バージョンアップという中でも特に目玉とする機能は「エディタ機能の強化」だ。Wikiを編集する際に利用するマークアップ(文字装飾やレイアウトなど)の記述方法を知らないユーザーでも、Officeソフトを使用する感覚で書き込みや編集ができる。
もちろん、マークアップをフル活用したいというパワーユーザー向けにも入力フォーマットを用意している。例えば「*」は個条書き、「#」は番号付きリスト化、「‖A‖B‖」は表組といった具合に自動変換が可能だ。「コンフルエンスは大学やオープン開発を行う非営利団体も多く利用している。既存ユーザーの中には開発者(パワーユーザー)が多く、マークアップ対応への需要は高い。今回、エディタの操作性を向上したことで一般ユーザーもより使いやすくなったが、同時に、既存ユーザーに対しても利便性向上に応えられるよう工夫した」(アトラシアンの大澤俊介さん。日本では唯一のスタッフ)
その他、追加機能として、変換予測やキーボードショートカットなどの入力補助機能も備えている。
時代が求めているコラボレーションツールとは何か。アトラシアンでは「情報の発信者であるユーザーが使いやすい(入力しやすい)エディタを用意すること」としている。「日本でコンフルエンスのようなコラボレーションツールがいまいち普及しないのは、エディタの使いにくさが難点ではないかと見ている。Confluence 4ではその点を大幅に改善した。口コミでユーザー数が増大した海外のように、日本ユーザーにもぜひ一度Confluenceを使用し、その使い勝手を試してほしい」(大澤さん)
Confluence 4のお試し版(30日間利用可能)はこちらから利用できる。
ユーザー数 | 価格 |
---|---|
〜10 | 1000円 |
11〜25 | 14万円 |
26〜50 | 22万4000円 |
51〜100 | 32万円 |
101〜500 | 56万円 |
501〜2000 | 112万円 |
無制限 | 168万円 |
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