行動を起こす場面をイメージしてますか?:説明書を書く悩み解決相談室(2/2 ページ)
ある課題から解答を出す際、1つの解釈のみで考えるのを止めていませんか? 自覚がなくても、物事には実は別の見方があるもの。そういうときこそ、具体的な行動を起こす場面をイメージしてみてください。
具体的イメージを想像し、別視点の解釈も持とう
行動を起こす場面をイメージする習慣がない人は意外に多いものです。そして自分自身にその自覚がないのも普通です。しかしそのままでは「違う解釈もありうる」ことに気付きません。
今回の課題テキスト1を読んで、「難解なことが書かれている」と思う人は誰もいないことでしょう。でも、そういうときこそ「具体的な行動を起こす場面をイメージ」してみてください。パッと見て「あ、簡単な内容だな」と感じるとそれを甘く見て、よく考えもしないで分かったつもりになるのは危険です。
一見して難しいものならかえって警戒してよく考えるのに、簡単そうに見えるから分かったつもりになる→考えない→実はよく理解していない、というパターンは非常に多いのです。
改めて繰り返しますが、「行動を起こす場面をイメージすること」、簡単に見えるものほど、これには気を付けたいところです。
当連載では、「分かりにくい説明書を改善したい」という相談を歓迎しております。「改善案のヒントがほしい」という例文があれば遠慮無く開米へお送りください(ask@ideacraft.jp)。今回のような連載での紹介は、許諾をいただいた場合のみ、必要に応じて内容を適宜編集したうえで行います。
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筆者:開米瑞浩(かいまい みずひろ)
IT技術者の業務経験を通して「読解力・図解力」スキルの再教育の必要性を認識し、2003年からその著述・教育業務を開始。2008年は、「専門知識を教える技術」をメインテーマにして研修・コンサルティングを実施中。近著に『ITの専門知識を素人に教える技』、
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