自分を律する最高のディレクターは「自分自身」:いつでも最高の結果を出せる人の10の習慣
成功する人や成果が出せている人に共通しているのは、プレイヤーである自分とは別のもう1人の自分を意識していること。いわばプレイヤー兼監督の視点です。
成功する人や成果が出せている人に共通しているのは、プレイヤーである自分とは別のもう1人の自分を意識していること。第三者の視点でプレイヤーとしての自分を見ているということです。
サッカー選手で言えば、最前線のストライカーだけど、一方で全体を見渡す監督やコーチの視点を持っているということでしょうか。いわばプレイヤー兼監督の視点です。
会社でも同様です。長期的に見て伸びる人というのは自分自身を客観的に見ることのできる人が多いもの。
いつも主観的に自分から目線でものごとを評価する人は「自分はこんなに頑張ったのに評価されなかった」と考えるかもしれませんが、自分自身の監督であれば、「よく頑張ったな。しかし、会社全体への貢献という面ではほかの者に軍配が上がった」などと客観的に評価できるでしょう。
セルフマネジメントのできる人だけがうまくいく
監督やコーチ的な視点を持てるということは、自分自身をマネジメントできるということにほかなりません。セルフマネジメントとは、自分の現在のポジションやスキルを客観的に理解し、目指すべきレベルに引き上げるために必要な資質やノウハウを習得し、成果を出すことです。自分の強みも弱みも理解した上で、もっとも大きな成果を出すためにどのような戦略、戦術をとるべきかを考えて、実行できる力です。
セルフマネジメントは、人生を成功させる最も重要なスキルとも言えます。なぜなら、他人を変えることはできないからです。表面的には他人の気持ち、他人の行動、他人のモチベーションを強制できたとしても、結局のところ、他人はどうしようもない存在。変えられるのは自分だけ――。だったら、その自分をどうコントロールし、どのように良い方向へマネジメントしていくかを、客観的に考えられることが大切です。
プレイヤーでありながら、監督やコーチでいられる人はこうした視点が備わっている人です。
自責の気持ちがよりよい明日への第一歩
「これは自分の責任です」とキッパリ言い切れる人が大成します。失敗やうまくいかなかったことを他人のせいや環境のせいにする人で成功した試しはありません。失敗を活かして次に成功するための施策を考えている人(未来志向)と、失敗の言い訳を考えている人(過去志向)との差は歴然です。
「他人は変えられないが、自分の考え方や行動は変えられる」と思える人は、結果の責任は常に自分自身にあると思うもの。自責の念はなにもネガティブなものではありません。結果の責任と報酬が伴うからこそ、次回うまくいくために自分自身をより良く変えていくという動機付けが生まれます。自分で選択できるからこそ、その結果に対してすんなり受け入れられるのではないかと思うのです。
著者紹介 永田豊志(ながた・とよし)
知的生産研究家、新規事業プロデューサー。ショーケース・ティービー取締役COO。
リクルートで新規事業開発を担当し、グループ会社のメディアファクトリーでは漫画やアニメ関連のコンテンツビジネスを立ち上げる。その後、デジタル業界に興味を持ち、デスクトップパブリッシングやコンピュータグラフィックスの専門誌創刊や、CGキャラクターの版権管理ビジネスなどを構築。2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社、ショーケース・ティービーを共同設立。現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっている。
近著に『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』『革新的なアイデアがザクザク生まれる発想フレームワーク55』(いずれもソフトバンククリエイティブ刊)、『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)、『ノート・手帳・メモが変わる「絵文字」の技術』(中経出版)、『人生の大問題を図解する!』(光文社)がある。
連絡先: nagata@showcase-tv.com
Webサイト: www.showcase-tv.com
Twitterアカウント:@nagatameister
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