ふせんでToDo管理を最適化&スマホ対応、カンミ堂の「ふせんを使うToDoボード」:仕事耕具
「テンミニッツ」や「ココフセン」などでおなじみのカンミ堂から新しい時間管理ツール「ふせんを使うToDoボード」が登場。スマホ対応など意欲的な製品だ。
「テンミニッツ」や「ココフセン」などでおなじみのカンミ堂から新しい時間管理ツール「ふせんを使うToDoボード」が登場した。
本体の厚みを抑え、「フィルムふせんチャージ」も利用可能。スマートフォンにも対応するなど、意欲的な製品だ。
幅と色の異なるふせんでタスクを分類、プランニング
手帳とふせんはもともと相性がいい。タスクをふせんに書いて優先順位を変更するようなやり方は誰でもやったことがあるだろう。カンミ堂の「テンミニッツ」は、この考え方を応用してできた時間管理ツールで、アナログでありながら、簡単にプランニングのやり直しができる点が評価されていた。
そのテンミニッツから生まれた新製品が「ふせんを使うToDoボード」である。サイズはB6(1470円)とA6(1050円)の2種類。基本的な使い方は、テンミニッツと同じだ。
- タスクを色や幅の異なるふせんに記入
- 記入したふせんを専用のボード上に貼り付ける
- 並べ替えてプランニング
という手順だ。ポイントは、タスクの種類と長さによってふせんの色と幅を変えられること。ふせんの色は黄色(ToDo)、ピンク(やりたいこと)、青(アポイント)。幅は5.5ミリ、11ミリ、22ミリとなっており、これをタスクごとに利用する。例えばアポイントなら青色、単純なタスクなら黄色にする。幅は所要時間に対応させて、15分なら5.5ミリ、30分なら11ミリ、1時間かかるものは22ミリのふせんを利用するなどである。
厚みやデジタル対応に新機軸
同じようなツールであるテンミニッツとの違いは以下の4つ。
- 本体の厚みが1.5ミリ
- フックリップ
- ふせんチャージに対応
- デジタルに対応
まず本体が薄くなり、21枚のふせんを内蔵した状態でも1.5ミリに抑えた。次に、手帳に装着するためのクリップを標準装備。クリップを留めるパイプは本体左右に1つずつ備え、付け替えが可能だ。そしてフィルムふせんチャージ(SとMのセットが389円、同じくMとLが368円)。読書用のふせん「ココフセン」と同様に、リフィルを購入して本体に補充できるようになっている。
テンミニッツ手帳の2013年版にも対応する。換言すると2013年版は2012年版とは異なり、別売の「ふせんを使うToDoボード」と組み合わせて利用することが前提だ。これは、まずふせんによるプランニングに慣れてもらい、、その後に手帳を使ってもらうという狙いがある。念のために書いておくと「ふせんを使うToDoボード」用のふせんは、2012年版テンミニッツ手帳との互換性はない。
コクヨS&TのCamiAppアプリに対応
最大の特徴はスマートフォン対応、具体的にはCamiAppへの対応だろう。ふせんを貼った状態のボード本体をCamiApp専用アプリで撮影し、撮影したデータをメールしたり、EvernoteやDropboxなどのクラウド系サービスにアップしたりできるのだ。保存はもちろん設定次第で共有も簡単にできる。
撮影したイメージに変更を加えて、ToDoボードに戻すような使い方は、手動でない限りできない。ただ、その時点でのプランやタスク一覧を参照したり、記録として保管できる。CamiAppアプリには撮影日という形でタイムスタンプを自動的に登録するからだ。
従って、手帳を取り出しにくい通勤中の車内で、Camiappアプリで「ToDoボード」の撮影イメージを確認するような使い方は、手帳単体ではできない便利さだろう。
「ふせんを使うToDoボード」は単体のほか、前述したようにテンミニッツ手帳2013との組み合わせ利用も推奨している。薄い本体や一般の手帳との連携、そしてデジタルツールとの対応など「ふせんを使うToDoボード」は、アナログなToDo管理ツールの最新の形と言えるだろう。
著者紹介:舘神龍彦(たてがみ・たつひこ)
手帳評論家・デジアナリスト。最新刊『使える!手帳術』(日本経済新聞出版社)が好評発売中。『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)は台湾での翻訳出版が決定している。その他の主な著書に『手帳進化論』(PHP研究所)『くらべて選ぶ手帳の図鑑』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)『システム手帳の極意』(技術評論社)『パソコンでムダに忙しくならない50の方法』(岩波書店)などがある。誠Biz.IDの連載記事「手帳201x」「文具書評」の一部を再編集した電子書籍「文具を読む・文具本を読む 老舗ブランド編」を発売
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