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部下の“やる気”を削いでいるのは、誰か田中淳子のあっぱれ上司!(3/3 ページ)

上司があまりに「上司然」としていて、会社で動いていることを部下に全く開示しないケースがある。もちろん最大級の機密であれば仕方ないが、そうでもないような内容で、部下にも関係あることをちっとも話さないのはどうなのか。

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部下の主体性の芽を摘んでいるのは誰?

 上司とかリーダーという立場になると、どうしても「自分がなんとかせねば」と気負いすぎてしまう人がいる。「自分が全部把握しなくては」「自分が全体像を理解することが大事」と考えること自体は間違ってはいない。でも、それと、部下を頼りにしない、部下に情報開示をしないことは別問題である。

 部下はあなたが思っている以上に成長している。主体性の芽を摘んでいるのは上司である自分自身ではないか、一度振り返ってみるのもよいと思う。私自身は付け入る隙もない完璧な上司よりも、「この部分、一緒に考えてほしい」「私にも分からないことなので、助けてほしい」と部下に胸襟を開いてくれる上司のほうが好きだ。

 今やたいていの上司はプレイヤーを兼ねている。そういう大変な時代だ。部下を信じて、背負っているモノのほんの一部でも彼らにあずけてみてはいかがだろう。部下はそれを意気に感じるものである。

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著者プロフィール:田中淳子

田中淳子

 グローバルナレッジネットワーク株式会社 人材教育コンサルタント/産業カウンセラー。

 1986年上智大学文学部教育学科卒。日本ディジタル イクイップメントを経て、96年より現職。IT業界をはじめさまざまな業界の新入社員から管理職層まで延べ3万人以上の人材育成に携わり27年。2003年からは特に企業のOJT制度支援に注力している。日経BP社「日経ITプロフェッショナル」「日経SYSTEMS」「日経コンピュータ」「ITpro」などで、若手育成やコミュニケーションに関するコラムを約10年間連載。


  • 著書「速効!SEのためのコミュニケーション実践塾」(日経BP社)、「はじめての後輩指導」(日本経団連出版)、「コミュニケーションのびっくり箱」(日経BPストア)など
  • ブログ:「田中淳子の“大人の学び”支援隊!
  • Facebook/Twitterともに、TanakaLaJunko

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