プレゼン成功の秘訣――朝、声に出して読んでおく:明日から「朝型人間」になる!(2/2 ページ)
プレゼン当日は音読することをオススメします。音読なんて退屈で長続きしそうもない、と思うかもしれませんが、実際にやっている人のほとんどがハマっています。その理由とは?
朝の音読は一種のスポーツ
新聞記事の音読なんて退屈で長続きしそうもない、と思うかもしれませんが、そんなことはありません。私自身もそうですが、実際にやっている人のほとんどがハマっています。その理由は楽しいからです。
やってみると分かりますが、大きく口をあけて音読するのは、意外にエネルギーが必要です。両腕を広げて新聞を持ち、両足をやや広げて立って読むと腕や脚に負荷が掛かって筋肉を鍛えているような快感もあります。
しっかり声を出すためには深く息を吸うので、肋骨が開きます。結構難しい記事を読むので、目も脳も神経もフル回転。しかも、口を大きく開けるとき、顔中の筋肉が動くのでここでもかなりのエネルギーを使います。
エネルギーを消費し、呼吸が深くなり、脳や目の神経が集中する、というのはスポーツと一緒です。つまり、新聞の音読にはエクササイズの要素があるので、終わったあとに気持ちのよい達成感や充実感があります。だから、楽しいのです。だから、ハマるのです。
せっかく早起きしたからには、テキパキ働いて時間を無駄にしたくないと思います。そのためには少しでも早く副交感神経を退散させ、活動的な交感神経に登場してもらう必要があります。
音読は一種のスポーツですから、その役目にピッタリなのです。音読している間、頭がクリアになり、だんだん楽しい気分になってくるのを感じますが、これは次第にセロトニンが増えて交感神経の動きが活発になってきた、という証拠でもあります。
音読習慣は滑舌を良くする
音読は、長年の私のコンプレックスを解決してくれました。私はもともと声量が少なくて、大きな声で話すのが苦手でした。声が小さくて会話している相手の人から聞き返されることがよくあったのです。しかも、滑舌が良くないらしいのです。
い、え、あ、お、う、と口を大きく開けて発声練習をしたこともあります。早口言葉を繰り返したときもあります。でも、長続きせず、気が付けばボソボソとした話し方に戻っているのがいつものことでした。
ところが、新聞の音読を始めてからというもの、私の声にも話し方にも変化が表れたのです。経済記事には早口言葉のような言いまわしがよく出てきます。それを声に出して読んでいるうち、舌がまわるようになったのだと思います。
例えば、
「代替火力発電用燃料の調達拡大」
「米国景気の回復期待と輸出採算」
「先進国向け輸入出の増大」
「LNG液化天然ガス価格の多様化」
などのフレーズが毎日のように出てきます。初めのうちは舌を噛みそうでしたが、今では苦もなく発音できるようになりました。それにつれて、話し相手に「え? 今何て言った?」と聞き返されることもなくなったのです。いつの間にか私の滑舌は改善されたようです。これは、大きな収穫でした(次回、「音読で危機を脱した若い編集者」)。
関連記事
- 連載『朝シフト仕事術』
- 連載『朝1時間勉強法』
- ランチミーティングの上手な使い方
食べながらミーティングしていると時間を効率的かつ上手に使えているような気もしますが、実際にはどうなのでしょうか。私の経験から、よりランチミーティングを上手に使えるようになるためにはどうしたら良いか考えてみたいと思います。 - 20代で転職を考えている人へ――2軸の強みを意識しよう
「営業が強みで、なんでも売れます」――。これだけでは別業界に転職した場合に苦労することが多いです。そのスキルをどの分野で磨くのか、事業分野までしっかり考えてみましょう。 - 朝型人間になれる10のアクションプラン
朝型生活にシフトしたい。そんな人に向けて、仕事環境に関係なく、体内時計をリセットして気持ちよく目覚めるための方法を10個紹介します。 - 早起き+筋トレで続けられた早朝出勤のすすめ
満員電車を回避する方法の1つが、早朝出勤だ。そのためには早起きをする必要がある。筆者が実践し、快適な通勤ができている方法を紹介しよう。 - 朝シフトに目覚めるまで――過去の24時間の使い方
今でこそ、定時退社が実現できている私ですが、ここに至るまでには紆余(うよ)曲折がありました。そこで、これまでの経緯を年代別に述べてみたいと思います。 - 家族のサポートがあれば早起きも苦にならない
早起きするかどうかは、あなたの決断次第ですが、1人きりだと続けるのに強い意志が必要です。ですが、家族のサポートがあればもしかしたら続けるのも簡単になりそうです。どうしたら家族のサポートを得られるでしょうか。 - 朝型の8割「寝起きがいい」 活動時間の違いで睡眠満足度に開き
朝型は「十分に睡眠が取れている」「寝起きがいい」――アイシェアが実施した起床に関する調査で、ライフスタイルによる寝起きの方法や満足度に違いが明らかになった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.