尊敬される人が心掛けている10の要素:3分LifeHacking(2/2 ページ)
あなたが心から尊敬する人、憧れる人、共に時間を過ごしたいと思う人を思い浮かべてみてください。あなたはその人から何かを与えてもらったことはありませんか?
6.人間味あふれる態度
口先だけで物事を語るのは簡単です。プロ意識を示すことも簡単です。ですが、本当にわずかな人のみが、高いプロ意識を保ちながら、同時に人間らしい素直さを持っています。そうした人々は、物事がうまく進んだときに心からうれしい気持ちを表します。大変な仕事や労力に対しては素直に感謝します。心から失望することもありますが、他人に対してではなく、自分自身に。彼らは素直に喜び、共感し、心配します。
つまり、彼らは人間味にあふれているのです。与えることの達人は、プロ意識の中にも健全な人間性を兼ね備えています。
7.時には厳しい助言を与える
私もあなたも完璧な人間ではありません。私たちは皆、今の自分よりもより良い存在になりたいと願っています。ですが、人は癖や習慣のわなにはまり、さまざまなことが見えなくなります。だからこそ、建設的なフィードバックは全ての人に必要なのです。
アドバイス、指導、そして時には尻を叩かれることが必要です。業績評価の際に、フィードバックを与えることはそんなに難しいことではありません。ちょっとしたコメントを与えることも簡単です。それよりもずっと難しいのは、しっかりとした話の場をつくって「あなたなら、もっとできると分かっている」と伝えることです。
与える達人が言ってくれた言葉を思い出してください。聞きたくはなかったけど、言ってもらわないといけなかったことです。そのときに言われたことは、決して忘れないはずです。
さあ、誰かの人生を変えるために立ち上がってください。
8.相手を尊重する
業績がぱっとしない社員もいます。まじめに仕事をせず、大きなミスを犯す社員もいるでしょう(究極的には手放すべき社員もいるでしょう)。
ですが、業績の良い悪いにかかわらず、すべての社員は敬意をもって扱われるべきです。嫌みや軽蔑、辛辣なコメントを与えることは、彼らの尊厳を打ち砕きます。
与えることの達人は、最悪の状況下においても、相手の尊厳を尊重します。最終的に解雇せざるを得なくなっても、相手を侮辱したり、おとしめることは決してしないのです。
9.裁量と責任を与える
ビジネスにおいては、あるベストプラクティスが存在することが多く、そのため多くの経営トップはそれを取り入れ、手順や工程を強化していきます。
一方で、社員の仕事への参加意識と満足度の高さには、自律と主体性が大きく影響を与えます。自分が正しいと思うことを行動に移す権限と責任が与えられたとき、その任務に対する意識が高まるのです。
与える達人は、基準やガイドラインを作る一方で、社員がそのガイドラインの中で物事を進められるように裁量と責任を与えます。社員の仕事を「やらなければならないこと」から「やりたいこと」に変化させます。そうすることで、ただの仕事がより有意義なものとなり、社員1人1人の持つ強み、才能、経験を生かせるのです。
10.目的を与える
充実感は大きな物事にかかわることで得られます。ただの仕事がやりがいのある挑戦へと変わり、個人の集まりが本物のチームとして大きな成果を出す。私たちは、チームワークから生まれる特別な一体感を求めているのです。
ミッションステートメントは誰でも書けるものですが、本当に大きなインパクトを与えるミッションを作ることは、非常に難しいことです。さらに難しいのは、自分たちの仕事がどのように顧客や事業、コミュニティー、そして自分自身に影響を与えるのかを示すことです。
与える達人は、何かを大事にするだけでなく、なぜそれを大事にしなければならないのかを理解しています。
関連記事
- ファーストラインマネジャーは部下の成長で評価される
ファーストラインマネジャーというのは、現場の社員を統括するマネジャーのことを言います。会社によりますが、日本企業の役職でいうと係長、課長あたりが相当します。今回は、ファーストラインマネジャーとセカンドラインマネジャーの違いについてお話します。 - 尊敬できるボスの条件は?
職場の人間関係で自分にとって最も影響が大きいものといえば、やはり上司との関係。あなたが「尊敬できる上司」と思うのはどんな上司ですか? - あるべきものはすべてそろっているか?──『できる人の直感力』
あなたは直感力を持っていますか? 直感力とは大事なシグナルを事前に受け止める知覚力です。直感力を意識させるだけでなく、それを研ぎ澄ますための手法も提案する一冊。 - 効果を最大化する“褒め方”の極意
せっかく部下の仕事を褒めたのに、ポイントをはずして気まずい思いをしたことはないだろうか。今回は、こうした気まずさを避け、効果が最大化する“褒め方”のコツをご紹介しよう。 - 「褒めて育てる」ことの欠陥
同僚や部下など、周りの人を前向きに導くために「褒めて育てる」はとても大切です。しかし、1つ大きな欠陥があるのです。それは……? - 自信のない人を褒めすぎると成長しない
自信のない人を奮起させるには、大げさに褒めるのがいいと思っていませんか? ただ、ある研究結果では自尊心が低い人を過剰に褒めると、簡単な作業を選ぶ傾向が見られるそうです。
関連リンク
copyright (c) mediagene Inc. All rights reserved.