独自技術ではなく、汎用の技術を応用することで実現するサービスが増えてきた。
KDDIは2月下旬に発売する1X WINの新機種「W31SA」「W31K」に(1月20日の記事参照)、電話などの着信時にMacromedia Flashを利用したアニメーションを動かせるサービス「着Flash」機能を搭載した。
従来も、着信時にMPEG-4動画を再生する「着ムービー」はあったが、「ただムービーを流すだけではなく、状況に応じたアニメーションを流せる」(KDDI)のが特徴。Flashの動作を制御する言語アクションスクリプトを使い、アドレス帳や着信日時、電池残量、電波レベルなどを読み取ってアニメーションを変えることができる。
例えば、「電話をかけてきた人によってアニメーションを変えたり、かかってきた回数によって対応を変えるといったことが技術的に可能になる」(KDDI)。
着Flashは、Flash Lite 1.1の機能を活用したものだ。このバージョンから、携帯電話内部の情報を読み取ったり、着メロフォーマットであるSMAFが利用できるようになっている(7月12日の記事参照)。
着Flash設定時は、Flash側で設定したメロディが鳴るため、「着うた」などとの同時設定はできない。また、既存のFlashコンテンツを着Flashとして使うことはできず、着Flash専用のコンテンツを設定する必要がある。一般開発者も着Flashコンテンツを開発することが可能で、そのための仕様はauホームページで公開する予定だ。
現在のところ、着Flash対応端末は1X WIN対応の2機種だけだが、「今後は1X端末も含めて、着Flash対応を広げていく予定」(KDDI)となっている。
なお、au端末でFlashに対応しているのは、「W21SA」「W21S」「W21K」や、「W21T」「W22H」「W22SA」「W21CA」など1X WIN端末。および1X端末では「talby」「A5507SA」が対応している。同時発表となった「A5509T」と「A1404S」は非対応となってる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング