コンパクト&多機能なWIN「W22SA」を試す(1/4 ページ)

» 2004年12月20日 01時36分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 全モデルが着うたフル対応を果たした2004年冬WINモデルの中で、エントリーモデルに位置づけられるのが「W22SA」(三洋電機製)だ。とはいっても、WIN対応端末自体が高機能モデル。カタログスペック上で他の冬WINモデルに比べ大きく見劣りする点は、メモリカードスロットの省略程度だ。

ヒンジ側に向かって絞り込まれたデザインが特徴的で、内蔵アンテナを生かしたデザインともいえる。側面から見ると綺麗なウエッジシェイプを成しているのが分かる

コンパクトでも三洋らしさの光るW22SA

 W22SAの第一の魅力はやはりそのサイズにある。重量は冬WINモデル中最軽量の114グラムで、サイズも次点の「W21T」に対して幅で2ミリ、厚みで1ミリ小さい。実寸で比較すると思ったほどではないように思えるが、絞り込みの効いたデザインがコンパクトさ感じさせ、110グラム台の重量も多機能端末の中では軽量であることから、実際に持ってみるとかなりコンパクトな印象だ。

左右はそれぞれCDMA 1X端末の「A5505SA」「A1303SA」。W22SAは、サイズ的にはちょうどこの中間に位置する。もっとも、巨大とまでいわれたA5505SAと並べると、実際には見た目ほどコンパクトではないことも分かる

 コンパクトさゆえに目立つのが、1.5インチという大型の背面液晶。CDMA 1Xのオールマイティモデル「A5505SA」と同サイズで、フロントキーとサイドキーを使い、閉じたままでさまざまな機能を利用できる。フロントキーはセンターキーを除き、軽く触れるだけで反応するタッチ式となっている。背面液晶を利用した操作は、基本的にセンターキーを押してから始まるため、4方向キーがタッチ式でも誤操作を招くことはない。また、センターキーはある程度意識的に操作しないと反応しないようになっている。

多少窮屈だが、EZwebも背面液晶で十分利用できる。フロントキーはボディに対しフラットになっており、ストロークがあるのはセンターキーだけだ

 メインの操作部は、数字キー部分を縦に圧縮した代わりに、4方向キーや機能キーは余裕を持って配置してあり、なかなか使いやすい。「W21SA」と同様に、数字キーの下端部がかなり下に位置するのが少々気になるが、ボディは軽く、本体の下部を握っての操作でも重さは感じられなかった。似たようなレイアウトでも操作中に重さを感じたW21SAとは異なる印象だ。

同じ冬WINモデルで、プレーンな折りたたみタイプであるW21Tとの比較。数字キーが下に寄りすぎている感はあるが、その分4方向キーや機能キーの配置に余裕を持っているのがW22SAの特徴だ

 基本スペックをおさらいすると、2.2インチメイン液晶、オートフォーカス付130万画素CMOSカメラ、着うたフル対応&ステレオスピーカー搭載、EZナビウォーク対応と、WIN端末として過不足ない機能を備える。さらに三洋端末のアイデンティティになりつつあるFMラジオやボイスレコーダー機能も備える。またau端末では久々の赤外線通信機能も備えている。

ステレオスピーカーは底面下端にあるが、両側面にダクトを設け、表側にも音を回しこんでいる。ステレオ感も十分だ
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