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» 2005年07月15日 14時33分 公開

iBurstと電力線でインフラ補完――ライブドアの新構想ワイヤレスジャパン2005(2/2 ページ)

[杉浦正武,ITmedia]
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 今後は、総務省へのアピールが必要になってくる。「京セラの研究結果も提出していきたい。また、事業を長期にわたり継続できるかと総務省に聞かれたが、おかげさまでフジサンケイグループからまとまったお金も頂いているし、継続力はある」

 事業規模、技術力の両面で判断してほしいという。

 PLCのほうも実用化までは時間がかかるとされるが(6月1日の記事参照)、照井氏は「来年の春が最短(の開始時期)ではないか」との見通しを示した。

3Gは「まったく考えなかった」

 iBurst、PLCともに、技術としての可能性は業界で評価されながらいま1つ「日の目を見ずにいる」技術。ライブドアとして、3GやWiMAX、さらにはADSL参入という可能性は検討しなかったのか。

 照井氏は、同社が通信インフラ事業に乗り出した背景には、昨年4月か5月頃に同氏と堀江貴文社長が交わした会話があるのだと明かす。

 「弊社堀江と、雑談ベースで食事をしながら『ホットスポットって使いづらいよね』といった話をしていた。当時は、まだ野球の新規参入に名乗りを上げる前。ヤフーがYahoo!JAPANというポータルとYahoo!BBというインフラの相乗効果で成功しているのを見て、我々もやろうと考えた」

 だが、「いまさらADSLということもないだろう」ということで意見が一致。ここは次代を見据えて、一気に無線通信サービスまで行ってしまおうと考えたという。

 「(ライブドア社内では)トップダウンで話が降りてきて、ガッと行くのだが、それから、1年かけてここまで来た」

 無線方式としては、3Gは全く考えなかったと照井氏。何の技術で無線アクセスポイントを全国に築き上げていくかが勝負ということで、技術的に安定感があり、機器コストも安価なIEEE 802.11b/gで「最後まで走ってしまえばいい」ということになった。

 ただし、インフラの面展開も考慮してiBurstを選んだのは、前述のとおり。実は、WiMAXも検討したのだと照井氏は話す。

 「WiMAXとiBurstは、似ている。ちょっと開発でiBurstが一歩リードしているかなということで、選んだ」

 もっとも、今後の展開次第ではWiMAXを採用することもあるという。Wi-Fiのアクセスポイントを各地に敷設するが、これを随時WiMAXにリプレースしていくよう改修したり、あるいはiBurstで統一していくこともあり得るとした。

Wi-Fiの現状報告も

 講演では、現在のWi-Fiサービスの進捗状況も示された。下写真は、六本木ヒルズ近辺にどれほどアクセスポイントが設置されるかを示した図だ。14日には、アクセスポイントの「第1号」がホテルオークラの前に設置されたという。

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 アクセスポイントは随時増やすが、都内では地下街や高層ビルなど、電波が届きにくい場所も多い。この点では「1社でやるのは無理」としてほかの事業者とのローミングを推進する姿勢を強調。

 既にiPassや、KCCSとローミングを行うことが決まっているほか、大手公衆無線LAN事業者とも提携したいと話した

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