「EM・ONE」へ寄せられた質問に、動画共有サイトの「YouTube」にアクセスできるのか、またWebサイト上の動画を見ることができるのかというものがあった。
EM・ONEは、Windows Mobile標準の「Internet Explorer Mobile」(以下、IE)と、Opera製の「Opera Mobile」(以下、Opera)と2つのWebブラウザを搭載している。当然どちらからもYouTubeへのアクセスは可能だが、動画はOperaからしか見ることができなかった。
YoutubeはFlash Videoで動画を配信しており、動画を見るにはブラウザにFlash Video対応のFlashプラグインが入っていることが前提になる。EM・ONEが搭載するOperaはこの条件に当てはまるが、IEは対応していないため見ることができなかった。これは、同じくIEとOperaを搭載する「W-ZERO3[es]」でも当てはまる。
なお、動画を端末にすべて読み込んでも、処理能力が影響しているのか、ところどころでコマ落ちを起こしていた。ただ、W-ZERO3[es]では動画というより紙芝居に近い見え方だったため進化しているといえる。いずれも、PCと同じようにスムーズな動画を見られるわけではなかった。
EM・ONEは、HSDPAによる高速アクセス、定額制料金、4.1インチディスプレイ、ワンセグ、デュアルスライドなどさまざまな特徴を持っている。なかでも、ほかのPDAやスマートフォンと大きく違うのが、ヤッパが提供する「3Dポータルインタフェース」を搭載した点だ。3Dで“情報の引き出し”を表示し、タッチパネルによる直感的な操作が可能だ。
この3Dポータルインタフェースだが、オンライン/オフラインともコンテンツを読み込むときに動作が遅くなり、少し待つ必要がある。しかし、一度読み込んでしまえば後はは快適に動き、オンラインコンテンツもスムーズに表示する。
また、3Dポータルインタフェース上のオンラインコンテンツはWebブラウザからはアクセスできず、同機能限定となる。携帯事業への参入にあたり、ユーザー専用の公式サイトを用意しないイー・モバイルだが、強いていえば、3Dポータルインタフェース内のオンラインコンテンツがその役割を担うという。
イー・モバイルは2005年11月、コンセプトモデルを3D化しサイト上に公開したことがあった(2005年11月の記事参照)。この3D化を担当したのがヤッパで、その後も同社のPR用3Dコンテンツを手がけるなど関係は深い。
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