「EM・ONE」は、標準でワンセグの視聴に対応している。単体で視聴できるため、別売りのオプションとして提供されているW-ZERO3[es]に比べ、より手軽にワンセグを楽しめる。
ワンセグ用のロッドアンテナは本体左側の背面上部に内蔵されており、それを引き出して視聴する。視聴ソフトは、W-ZERO3[es]と同じくピクセラの「StationMobile」が搭載されている。起動すると、その他のアプリケーションの終了が促され、その後視聴アプリが起動する。
ワンセグのデータ放送にも対応、字幕表示も可能で、番組表も閲覧できる。全画面表示・縦表示もでき、録画できない点をのぞけば、携帯電話などとほぼ同様のワンセグ機能を利用できる。
ちなみに、EM・ONEの使用時間は約4時間だが、一般的な携帯電話のように「連続通話・待受時間」といった数値は公表されていない。ワンセグの連続視聴時間も現時点では明らかにされていない。
EM・ONEへの質問で、Macとの接続に関する質問が散見された。今回はそのあたりをまとめてお答えする。
まず、MacとEM・ONEをUSBで接続した場合にEM・ONEをモデムとして利用できるか、という点について。これは残念ながら「未対応」。イー・モバイルの新製品では、Macに対応するのは現状でUSB接続タイプ(型番未定)の製品だけだ。Mac Book Proなど、アップルのノートPCで採用しているExpressCard/34スロット用の「D02OP」も対応していない。これは今後の対応を望みたいところだ。
ということで現状はEM・ONEをMacのUSBモデムにすることはできない。ただし、EM・ONEはBluetoothを搭載しているので、Bluetooth経由であれば接続することは可能だ。
EM・ONE自体は、DUN(Dial-up Networking Profile)/OPP(Object Push Profile)/SPP(Serial Port Profile)/A2DP (Advanced Audio Distribution Profile)といったプロファイルをサポートしている(3月5日の記事参照)。そのためDUNを使って、MacからBluetoothモデムとして利用できる。
ただ、今回試用した限りはこれに失敗した。Windowsマシンでは可能だったようだが、時間的な制限から十分に検証できず設定の問題なのか、試用機側の問題かは分からずじまいだった。イー・モバイルは「BluetoothモデムとしてならMacからも利用できるはず」とコメントしている。
ちなみに、OPPによるファイル転送は可能だった。また、Windows Mobile機とMacのデータシンクロを行うソフト「Missing Sync」を使っての同期も行えた。
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