Bluetoothは、携帯電話での対応も増え、ワイヤレス音楽再生の手段としても認知が進みつつある。「EM・ONE」でもBluetooth機能に関する質問は多かった。すでに公式情報が公開されているが、サポートしている主なプロファイルは以下の通りだ。
| プロファイル | 機能 |
|---|---|
| HSP(Head Set Profile) | ヘッドセットとの通信 |
| DUN(Dialup Networking Profile) | PC、携帯電話からのダイヤルアップ接続 |
| OPP(Object Push Profile) | 名刺や電話帳、スケジュールの送受信 |
| A2DP(Advanced Audio Distribution Profile) | ヘッドフォンやヘッドセットとの通信 |
| HID(Human Interface Device) | マウスやキーボードとの通信 |
これらのプロファイルを実現するため、GAP/SDAP/GOEP/SPPといった基本プロファイルも、もちろんサポートする。
具体例を挙げると、ヘッドセットを利用する通話、イヤフォンを利用する音楽再生、キーボードやマウスの利用、モデムとしての利用、などを、Bluetoothを利用してワイヤレスで行える。またPCのようにBluetoothの常時待受が行えるので、EM・ONEには触れずにPCからモデムとして利用したり、データ交換を行うことも可能だ。
サービス開始時は、対応エリアが限られるためか、Bluetooth対応携帯電話などを利用してインターネット接続ができるのか、という質問が意外に多かった。「hTc Z」などのようにインターネット接続機能を内蔵しているなら、自身をモデムにはできるが、外部機器をモデムとして利用できないといった例もあるので、確かに気になる部分だろう。
結論としては問題なく行えた。ワイヤレスモデムとして利用したのはNTTドコモの「P902i」だ。ペアリング操作などにやや手間取ったが(P902iはワイヤレスモデムとして利用する方法が若干特殊なせいもある)、「mopera」をISPとして利用し、PCに同じダイヤルアップ接続の設定を追加すると、あっさりとインターネット接続ができた。

このようにBluetooth対応端末を経由し、インターネット接続も行えた。EM・ONEのアンテナ表示が「通信中」になっていない点に注目して欲しい。Bluetoothでダイヤルアップ接続しているのが確認できる通信料金などの問題はあるが、EM・ONEをBluetooth対応携帯電話と組みあわせて持っておけば、イー・モバイルのサービスエリア外でインターネット接続の必要に迫られても、なんとか対応できそうだ。
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