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» 2015年07月31日 05時00分 UPDATE

ご一緒に“おでん”いかがですか 2:コンビニが増え続けなければならない本当の理由 (3/4)

[川乃もりや,ITmedia]

本部の収益確保のためリスクを軽減

 本部の収益は主に加盟店からの分配だ。加盟店の営業成績が良ければ本部も潤う。だから本部は、店舗には最大の売り上げを確保してもらいたいと望んでいるはずだ。

 しかし、現実は一部エリアでの出店ラッシュで個店の商圏は狭まるばかり……。なぜ、本部は個店の利益減少になるような出店をし続けるのか。

 それは、1つの店舗の収益力を上げるより、店舗を増やすほうが本部のリスクが軽減されるからだ。

 仮に、1店舗当たりの収益が100でも、5店舗から20ずつでも、本部の収益のトータルは変わらない。オープン前の売上予測は不可能だ。1店舗からの収益が20と予測したものの、10しかない場合もある。ならば、はじめから1店舗当たりの収益率を低く見積もっておけば、環境の変化による店舗の収益力低下にも対応できるというわけだ。

 リスク要因としては競合による近隣への出店のほか、オーナーの変更というのもある。契約にもよるが、その場合、元のオーナーより能力が高い人が店舗を経営するとは限らない。

 先に述べたように、店舗数が少なければ少ないほど1店舗当たりの営業成績が全体に与える影響は大きいが、店舗を増やしそれぞれの収益率を低く設定しておけば、影響は少なくてすむ。経営者の力量を気にしなくていいという点においても、本部にとっては店舗数が多いに越したことはないのだ。

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