上司の言動から部下は学ぶ――信頼関係を築く「あいさつ」の基本反面教師とならないための「上司」のマナー(1/2 ページ)

» 2015年08月26日 08時00分 公開
[佐藤靖子企業実務]

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本記事は企業実務のコンテンツから一部抜粋・編集して掲載しています。


 企業や団体の幹部研修をしているとよく、「部下があいさつをしない……」と嘆きの言葉を耳にします。それにはどのような理由があると思いますか。「こっぴどく叱られたあとでバツが悪い」といった場合を除き、恒常的に部下があいさつをしないのであれば、そこには根本的な原因があるはずです。

 例えば、あいさつされない上司は、部下に対してあいさつをしていないことが往々にしてあります。「部下から先にあいさつすべき」とお考えなのかもしれませんが、果たして、それは正しいことなのでしょうか。

 私たちはみな、生まれたばかりの頃は、マナーのことなどまったく知りません。あいさつができるようになるのは、周囲の大人が繰り返し教えてくれるからです。年長者が範を垂れるからこそ、子どもはそこから学ぶのです。

 組織でもそれは同じこと。「学ぶ」の語源は「まねる」と言われますが、上司の言動を見て部下は学ぶのです。もし、あいさつのできない部下がいるならば、お手本を示しましょう。「マナーは自分から」が基本です。

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