斉藤: 関係者に話を聞いていますが、時計の話ばかりしているのではありません。レスキュー隊の人たちに「どういった仕事をされているのですか?」「このようなシーンではどうされているのですか?」といった感じで、細かいことを聞きながら、企画を立てていきました。
また消防関連の展示会にも足を運びました。展示会では、消防隊員が実際に身につける服とかグローブなどが販売されています。例えば、グローブを実際にはめてみて、G-SHOCKのボタンを押すことができるかなあといったことも試しました。服の素材を確かめて、時計を身につけたときに邪魔にならないか、作業をする際にもさまざまな機能を使うことができるか、といったことも確認しました。
もちろん、販売の現場にも足を運んでいます。店頭に立って、実際にお客さんに機能を説明をします。で、お客さんはどういったところに興味を持つのか。たくさんの人を声を聞いて、G-SHOCKは完成するんです。ずーーーっと、こうした作業を繰り返しているんですよね。
土肥: 時計は精密な機能が搭載されているので、埃が飛んでいないような部屋で「ああでもない」「こうでもない」と議論しながら、開発していると思っていたのですが。
斉藤: 時計によっては部屋の中で開発を進めていくケースもあるかもしれませんが、G-SHOCKの場合は全く違いますね。真逆。
土肥: 初代G-SHOCKが誕生して、30年以上が経っているわけですが、一環して“タフ”さを強調されていますよね。新製品が出るたびに「またタフに」「さらにタフに」「またまたタフに」「さらにさらにタフ」といった感じで、世に商品を送り出してきたわけですが、もうタフさも限界なのではないでしょうか。
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