カシオ計算機は9月初旬、2015年秋冬モデルの新作ウォッチを展示する「2015年Autumn/Winter CASIO時計新製品発表会」を都内で開催した。
展示会のテーマは「The Premium Innovation より革新的に、より独創的に」。昨年から搭載されたGPS技術に加え、ホームダイアルとインダイアルに表示された2つの時刻を入れ替える際の針の動作を高速化させる新技術「デュアルコイルモーター」を主力モデルに投入し、従来から定評のある使いやすさや上質感に磨きを掛けている。春夏モデルの発表会では既存モデルの多彩なバリエーションを提案した印象が強かった一方、今回はカシオが実現した技術革新を積極的にアピールする内容となった。
メタルフレームでインナーケースを保護する「コアガード構造」と耐衝撃、耐遠心重力、耐振動構造という3つの重力加速度に耐える「トリプルGレジスト」を備えた「G-SHOCK MT-G」シリーズには、GPSハイブリッド電波ソーラーを搭載した「MTG-G1000D」がラインアップされた。世界6局の標準電波受信機能と、GPS衛星からの位置・時刻情報の受信機能を備える。
GPSアンテナは小型化が難しく、ムーヴメントの中で大きな割合を占めてしまう。しかしカシオは、GPSを搭載しても従来モデルからのサイズアップを抑えられるようデザインを検討し、高密度にテクノロジーを詰め込んだ。
加えて、デュアルコイルモーターを搭載したことで、ホームタイム/ローカルタイムの切り替えの際の針の動作が高速化。また、それぞれの針の動きに緩急をつけ、独創的な表現を実現している。「“針の動作にも表情を持たせる”という点にこだわった」とカシオ計算機 羽村技術センターの斉藤慎司氏は説明する。
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