残念な結果に終わった広島カープ――続投の緒方監督はどっちのタイプか?赤坂8丁目発 スポーツ246(4/4 ページ)

» 2015年10月15日 08時00分 公開
[臼北信行ITmedia]
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緒方監督が現職に残る「理由」

 ざっと厳しい言葉を並べたが、全国の正しい目を持つ赤ヘル党の人たちはもっと怒っている。それが現実だ。ただ「残念だったな」「がんばれ」などと前向きなエールを送るだけでは、絶対に成長など見込めないだろう。同じことを繰り返さない意味でも緒方監督には自らの過失と責任を謙虚に認め、悔い改めてほしい。そして来季こそファンの目線に立ち、有言実行を果たしてほしいと切に願う。

 伝統ある広島カープを率いる監督として来季も再びユニホームを着る決意を固めているのだから、言われずとも緒方監督は百も承知に違いない。ちなみにこれはビジネスの世界でもまったく同じだ。組織のトップは結果を残せなければ責任を問われ、特に今季の広島のように期待を裏切る結末になった際は身を引かなければいけない場合もある。それでも現職に「残る」ことは次の巻き返しに対して口先だけではなく強い自信と信念がある証拠か、あるいは残念ながら私利私欲に溺(おぼ)れがちで無神経な人かのどちらかである。きっと緒方監督は前者であると信じたい。

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