一般的なポイントプログラムは、商品を買ったときなどにポイントがたまりますが、タイムズカープラスでは、他の利用者のために大切に使うとポイントがもらえます。
具体的には、乗車したときに利用者が車内を「きれいな状態」だと判断するとアンケートを通じて、前の利用者にポイントが付与されます(アンケートに回答した本人もポイントがもらえます)。
興味深いのは、反対に「大切に使っていない」場合、その利用者のポイントを“減らす”ことができる仕組みを取り入れていること。
運転中に「急発進」「急減速」を行わなかった場合でもポイントはたまるのですが、「無断延長」「駐車違反」を行うとポイントが減ります。
このTCPプログラムにより、突発的なメンテナンスの回数が減れば、不稼働時間も減らすことができます。利用者の利便性向上になると同時に、収益率を上げることにもつながるのです。
内津さんは「『キレイに使ってください』とお願いをするだけの事業者もいますが、事業者が利用者にきちんと使ってもらうためのシステムを作ればいいんです」と話していました。
TCPプログラムも含めてタイムズカープラスは、まだまだ改善の余地が大いにあるそうで、今後も利用者の声をヒントにサービスの質を向上させていくとのこと。
トークセッション終了後、来場者から「ライドシェア(クルマの相乗り)の動きに対してどう考えているか」という質問に対して「人の移動を便利にしたいという夢(理念)を持って働いています。だからこそ大いに盛り上がってほしいと思っていますね」と語りました。
他にもたくさんの質問が飛び交い「第1回 ササる会議」は大盛況で終了。
“ササる会議”は弊誌の編集記者、土肥義則のインタビュー連載「仕事をしたら○○ができた」(現・水曜インタビュー劇場)が書籍になった「ササる戦略」にちなんで命名。ササる戦略のオフライン版として、成功しているサービスやヒット商品やの裏側を探る読者向けトークイベントです。
「ササる会議」は今後も定期的に開催します。ぜひ、次回のササる会議にお越しください!
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