子どものころに、学校の先生や親から「本を読みなさい」と言われたことはないだろうか。当時は仕方がなく伝記を読んだり、小説を読んだり、冒険ものを読んだり。月日は流れ、今はサラリーマン。仕事が忙しくて、本なんて読む時間はないよ、という人もいるだろう。
でも、それではダメ。「これからの日本は身分やお金による階級社会ではなくて、『本を読む習慣がある人』と『そうでない人』に二分される“階層社会”がやってくるだろう」と言う人がいる。リクルートでフェローとして活躍され、その後、杉並区で中学校の校長を務められた藤原和博さんだ。「階層社会がやって来る」なんて言われると、ちょっと身震いしてしまうが、その真意はどこにあるのか。話を聞いた。聞き手は、ITmedia ビジネスオンライン編集部の土肥義則。
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教育改革実践家。杉並区立和田中学校・元校長。元リクルート社フェロー。1955年東京生まれ。1978年東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。
メディアファクトリーの創業も手がける。1993年よりヨーロッパ駐在、1996年同社フェローとなる。2003年より5年間、都内では義務教育初の民間校長として杉並区立和田中学校の校長を務める。08年〜11年、橋下大阪府知事ならびに府教委の教育政策特別顧問。14年から佐賀県武雄市特別顧問。15年から奈良市教育政策アドバーザー。
著書は70冊で累計117万部超。『人生の教科書 よのなかのルール』『人生の教科書「人間関係」』(いずれも、筑摩書房)など人生の教科書シリーズ、『坂の上の坂』(ポプラ社)、『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』(東洋経済新報社)、『本を読む人だけが手にするもの』(日本実業出版社)ほか多数。
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