出世する人は、数年先の「あるべき姿」を見ている銀座で学んだこと(3/4 ページ)

» 2015年12月14日 08時00分 公開
[桃谷優希ITmedia]

顔、靴、そしてカバン

 最後にご紹介するのは、現役を引退し、現在は趣味を楽しむ日々を送るCさん。仕事をする上で大事なのは「顔、靴、そしてカバン」だと、Cさんはおっしゃいます。一般的に「顔は無精髭がなく清潔であること」「ボロボロの靴を履くな」と言われますが、「カバン」はどういう意味でしょうか?

 「持ち手の皮や布がめくれあがっていたり、四隅がすり切れているカバンを持っているビジネスマンを見かけることがあるけれど、あれではダメだよ。僕も新入社員のころはそういうことが分からなかったけれど、当時の上司に『カバンと靴が汚いのは無精髭を生やして歯も磨いていないまま出社しているのと同じだ』と怒られたことがあってね」と、眉間にシワを寄せます。

 「はじめからいいものを持てとは言わないけれど、年末年始や夏休みなど、まとまった休みの間に自分でできる最低限の手入れをして、ダメになっていたら修理に出す。せっかくの休み、誰もがゆっくりしたいのも分かる。でも、休みの日にまずやらなければならないことは仕事道具の手入れだよ。それに、持っているモノは1年ごとに見直したほうがいい。スーツも靴もカバンも手帳も、役職によって相応のモノに変えないといけない。新しいモノを買おうかと思ったときは『自分はこの品物に見合うか、または見合う場所まで1年でたどり着けるか』を考えるべき」とおっしゃいます。

(写真はイメージです)

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