安藤美姫はよく批判されるのに、なぜ“売れっ子”なのか赤坂8丁目発 スポーツ246(2/4 ページ)

» 2015年12月17日 08時00分 公開
[臼北信行ITmedia]

「奔放過ぎる」「節操がない」など厳しい声

 2013年12月23日に現役引退を表明するまで安藤さんは間違いなく、女子フィギュアスケート界の有力選手だった。世界選手権では2007年、2011年と2度の優勝を遂げるなど数々の国際大会を制覇。メダル獲得こそ成らなかったが、2006年トリノ五輪と2010年バンクーバー五輪で日本代表にも名を連ねている。何より2002年のジュニアグランプリファイナルにおいて、ISU(国際スケート連盟)の公式大会で女子選手として史上初の4回転ジャンプを成功させたことは文句の付けようがない金字塔だ。

 安藤さんを嫌う人たちもさすがに荒唐無稽な考え方でない限り、これらの偉業についてまで難クセを付けるはずはあるまい。つまりは、彼女が嫌われる要素としてリンク外に大きな何かの要因があるということだ。ほとんど正解に近いと確信しているが、安藤さんを嫌う大半の人たちは彼女の考え方やライフスタイルが、とにかく気に入らないのであろう。だから態度やコメント、そして立ち居振る舞いを含めた安藤さんの一挙一動にまで否応なしにムカついてきてしまうのだと思う。

 現役時代の安藤さんは振付師のニコライ・モロゾフ氏やスケート選手、実業家など多くの男性との熱愛が取り沙汰され、2013年4月3日には長女を出産して未婚の母になったことを報道番組のインタビュー上で公表した。メディアやネット上で長女の父親について名前が諸説いろいろ上げられたものの、安藤さんは当然のように固く口を閉ざして真相は分からずじまい。そして引退後には、未婚のまま前出のスペイン人トップ選手・フェルナンデスと堂々の交際宣言。彼女へのアレルギーを覚えている人たちに、こういう数々の男性遍歴について聞いてみると「奔放過ぎる」「節操がない」などという厳しい声が決まって返ってくる。

(写真はイメージです)

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