「機能性」を軸とする競技者中心のアプローチで新市場を開拓してきたアンダーアーマー。現在ではブランド力の向上に伴い、認知度の高いアスリートや競技団体との契約によるアマチュア層への浸透も図っている。
中でも、今年になって読売ジャイアンツと結んだパートナーシップ契約は印象深い。人気・知名度ともに高い選手を多く抱える球団との契約を勝ち取ったことは、関連商品の売り上げアップだけでなく、野球少年など多くの層との接点づくり・イメージづくりにつながる大きな転換点となるだろう。
また消費者市場に目を向けても、「ヒートテック」(ユニクロ)をはじめとする機能性インナーの流行、それによる「身体に密着する衣類」に対する抵抗感の払拭など、同社にとってのプラス要因は多い。さらにスポーツ量販店も「一流アスリートが使っているから」という理由でアンダーアーマーの品ぞろえを拡充するなど、よりライトな層を取り込む土壌も整いつつある。
止まらない勢いのアンダーアーマーだが、今後も成長は続いていくだろうか。
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