アンダーアーマーが創業したのは今からわずか19年前の1996年。もともとメリーランド大学でアメリカンフットボール選手だったケビン・プランク氏(現会長兼CEO、当時25歳)が、祖母の家の地下室で商品開発をスタートしたという一風変わったエピソードを持つ。
そんな同社がこれほどまでの急成長を遂げられたのはなぜか。大きな要因として挙げられるのは、すでにスポーツ用品市場を席巻していたナイキ、アディダスとの差別性を打ち出し、新しいニーズを開拓できた――という点だ。
ナイキ、アディダスなどの有名メーカーは当時から、ファッションシンボルとなって一般の人々の人気を集めていた。これに対しアンダーアーマーは、“競技者視点”の機能に特化。つまり一般ユーザーにわき目を振らず、ターゲットを競技者だけに集中させたのだ。
この方針は、もともとアメフト選手だったプランクCEOの「アスリートにはアスリートにしか理解できないニーズがある。選手の能力を最大限に発揮できるようなウェアを開発したい」という思いに起因する。
ただし、同社の成長を支えたのは創業者の思いだけではない。
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