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» 2015年12月24日 09時00分 公開

アディダスを抜いた? なぜ新参者の「アンダーアーマー」が老舗をおびやかすのか消費トレンドから見る企業戦略の読み解き方(5/7 ページ)

[JMR事例研究チーム,ITmedia]

ポイント3:Place 直営店による価値・空間の提供

 アスリート品質にこだわるアンダーアーマーにとって、その機能・価値を伝えるために重要な位置付けを担うのが「直営店」だ。国内ではドームがアンダーアーマーの日本総代理店を務め、首都圏を中心に12店舗を運営している。

 その売り場にも特徴がある。ナイキやアディダスの直営店は、新規顧客を広く取り込むためにファッション性の高いウェア中心の売り場づくりをしているが、アンダーアーマーの直営店では競技用具を豊富にラインアップ。例えば、7月に改装した「アンダーアーマークラブハウス原宿」(東京・渋谷)では、野球やランニング用品といったメジャースポーツ以外にも、アメリカンフットボールやラクロスなど12競技の商品をそろえている。

 「競技者中心」の思想は売り場以外にも反映されている。スポーツ中継を流す大画面テレビやソファー、各種スポーツの専門誌を置くなど、競技者同士が交流できるスペースを設置。アスリートが楽しめる店づくりとなっているのだ。

photo アンダーアーマーの3つの戦略的ポイント

 同じように競技用具中心の直営店を持つミズノやアシックスでは、直営店はあくまでも販売の場としての役割が強い。一方アンダーアーマーは、直営店にイメージ形成や交流の場としての役割を持たせることで、競技者に寄り添う工夫を図っている。

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