早期黒字化も視野に 横浜DeNAベイスターズ、スタジアム買収でどうなる?池田球団社長が語る(4/4 ページ)

» 2016年02月05日 07時00分 公開
[伏見学ITmedia]
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 9つのキーワードの中でも池田社長が注力したいのが、「HISTORY(歴史)」である。横浜スタジアムの歴史は古く、1874年に居留外国人のクリケットグラウンドとして着工。1934年には米大リーグオールスターが来日し、ベーブ・ルースとルー・ゲーリックもこのスタジアムでプレーしている。「脈々と受け継がれた歴史を大切にしつつ、既存のスタジアムをどうリノベーションしていくかが重要」と池田社長は強調する。

 スタジアム改革の第一弾として、2016年中に外野ライト側スタンド全席や3塁側内野指定席など6035席を“横浜ブルー”に変更する。将来的にはすべての座席のカラーを統一する予定だ。そのほか、内野エリアの名称を1塁側は「BAY SIDE」、3塁側は「STAR SIDE」に変えて、心理的なホーム・アウェイ感を徐々に減らしていく。その初速をつけるために今年、STAR SIDEの一部エリアを横浜DeNAベイスターズの専用応援エリアにする。

今年中に一部座席を“横浜ブルー”に 今年中に一部座席を“横浜ブルー”に

 球団経営について大切なのは「夢を見せること」だと池田社長は考えを示す。今までは“チームと事業の両輪”が重要だとしてきたが、これからは“経営と夢の両輪”だとする。

 「もちろん経営において黒字化は不可欠。ただしそれ以上に、打ち出した夢をどうやって叶えていくのか、それをDeNAは考えていかないとならない」(池田社長)

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