ストレス社会の現代は、ワーク・ライフ・バランスも唱えられるなど「適度な休養」にも注目が集まる時代だ。そうした追い風の中、中村氏に今後の課題を聞いてみた。
「未体験者の理解をどう高めるかが課題です。例えば『プラセボ効果』(偽薬効果。信じ込むことで回復すること)と思われないために、今後も大学や研究機関との共同研究を充実させて、学術用語ではない分かりやすい言葉で発信したい。過度な営業活動もせず、地道に『リカバリー』という概念を世の中に浸透させたいと思います」(同)
同社は企業理念として「世界のリカバリー市場を創造し、そこにかかわる全ての人を元気にする」を掲げる。「全ての人」には愛用者や高い技術を持つ職人なども含まれ、近江商人が唱えた「三方良し」(売り手良し、買い手良し、世間良し)の視点だという。
ここまで来られた要因を中村氏は「人の縁に恵まれた」と振り返る。その通りだろうが筆者が付け加えるとすれば「諦めずに動き続けた成果」に思える。サラリーマンと違い独立起業すると「待っていても仕事は来ない」からだ。また「絶対に失敗しない唯一の方法は、成功するまで諦めないこと」ともいわれる。一連の活動を振り返るとこれらの格言が当てはまるのだ。
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