任天堂の次世代機「NX」、17年3月に発売へ Wii Uの今期販売計画は「80万台」 

» 2016年04月27日 16時32分 公開
[ITmedia]

 任天堂は4月27日、次世代家庭用ゲーム機「NX」を2017年3月に国内外で発売すると発表した。

 同社はNXについて詳細を明らかにしていないが、6月中旬に米国で開かれるゲーム見本市「E3」に合わせて情報が公開される可能性もある。

 故・岩田聡前社長は昨年5月、NXについて「新しいコンセプト」であり、「ニンテンドー3DSまたはWii Uを『単純に置き換える』という考え方はしていない」「ゲーム専用機の遊ばれ方は日本と海外では状況が分化してきており、どういうものを提案したら世界中のお客に受け入れていただけるだろうかということを考え、新しいコンセプトのゲーム機を出したい」などと説明していた。

 一方、据え置き型ゲーム機「Wii U」について、2016年度(2017年3月期)の販売見通しは80万台だと明らかにした。15年度の販売台数(326万台)から大幅減となる。Wii Uをめぐっては年内にも生産を終了するという一部報道があり、同社は「来期も販売を継続する予定」としていた。

photo Wii U

 Wii Uのソフト販売は1500万本を見込んでおり(15年度:2736万本)、ハードより縮小幅は小さい。

 一方、ニンテンドー3DSはハード500万台(15年度:679万台)/ソフト5500万本(15年度:4852万本)と、ハードは縮小するものの、「ポケットモンスター」シリーズの新作「サン・ムーン」の発売などもあり、ソフトは前年比プラスを見込んでいる。

 同日発表した15年度の連結決算は、売上高は前期比8.2%減の5044億円にとどまる一方、営業利益は32.7%増の328億円。「スプラトゥーン」などのヒットに加え、amiiboがフィギュア型(2470万体)・カード型(約2890万枚)とも好調。ただ為替差損の計上もあり、最終損益は60.6%減の165億円だった。

 16年度は、売上高は横ばいの5000億円とする一方、営業利益は36.9%増の450億円、最終益は2倍超の350億円と、大幅増益を見込む。

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