オバマの任期は今年いっぱいだ。本音をぶちまけるのには少し早いが、ゴールドバーグ記者によれば、「政権が終わりに近づいている」から直近のインタビューではかなり突っ込んだ話が聞けたと語っている。
英国で軍事費2%増決定の背景にオバマの“脅し”があったことは、英国内でも取り上げられた。今になって明らかになったこの事実に、英政府はメディアの取材に対して、オバマとキャメロンのやり取りについてコメントはしないとしている。
日本の安全保障における変化にもオバマは何らかの形でからんでいるだろうが、それは後々にオバマの口から赤裸々に語られることになるかもしれない。今後そして退任後のオバマの発言は要チェックだろう。
山田敏弘
ノンフィクション作家・ジャーナリスト。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版に勤務後、米マサチューセッツ工科大学(MIT)でフルブライト研究員を経てフリーに。
国際情勢や社会問題、サイバー安全保障を中心に国内外で取材・執筆を行い、訳書に『黒いワールドカップ』(講談社)など、著書に『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)がある。
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