あまりにも予想通りではつまらないので、今度はコンビニ1店舗当たりの人口を見てみようと、人口をコンビニ数で割ってみた。すると、意外なことに山梨県が2位。人口は41位、コンビニ数は36位なのに、だ。
山梨県は富士山をはじめ、自然が豊富なところだ。その一方で住宅も多く、他の県と同様にごく普通の地方都市と言っていいだろう。
しかし、首都圏に比べれば人口もコンビニ数も少ない。ということで、今回の調査で名前が出てくるような県ではないと思っていた。
東京など昼間人口(※)が多い都市であれば人口以上にコンビニがあってもなんら不思議ではないのだが、ここで山梨県が出てきたのでびっくりした。念のため、都道府県別の昼間人口を見てみたが、41位。昼間に人が多くなるということはないようだ。(参照:昼間人口)
人口は少ないのに、なぜ山梨県のコンビニ数は多いのか。山梨県には世界遺産の富士山がある。もしかすると、観光客がものすごく多いのだろうか。
そこで、観光庁が発表している「統計情報・白書 共通基準による観光入込客統計」で県外からの観光客数を見てみよう(調査報告が全県集まっていないようで、一部の県のデータは不明のため対象外としている)。
ここでは、山梨県は9位。トップ10内にランクインしてはいるものの、さほど高いというわけではない。しかし、よく見ると、山梨周辺の県もトップ10入りしているではないか。
改めて地図を見ると、観光地が集まっていることよりも国道20号線が目に止まった。ほぼ県のど真ん中を走っている。
東京方面から高速道路を使わずに長野県や岐阜県に行こうとすれば、この国道20号線を通ることになる。逆もしかり。観光に限らず、物流が通る道でもあるはずだ。そうなると、“ドライブの友”であるコンビニが人口以上に点在していることにも合点がいく。
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