土肥: 飛行機を利用する側から言わせてもらうと、飛行機が遅れる原因のひとつに搭乗口付近で問題があると思うんですよ。航空会社の人は優先搭乗を案内されていますが、それでも関係のない人が割り込んでくることがありますよね。本来ならきちんと整列して自分の順番がきてから並ばなければいけないのに、もう列がいくつもできていてどこに並んでいいのか分からないケースがありますよね。
矢嵜: おっしゃる通りです。搭乗口で「順番通りに、きちんと並んで」いただかなければ、遅れが生じやすくなります。飛行機を定時に出発させるためには、お客さまの協力がなければ絶対に実現しません。
土肥: それにしても、どうして人は「早く乗ろう、早く乗ろう」と思うんでしょうね。逆に、アナウンスされても席から立とうとしない人もいます。「みんなが乗ってから、最後にオレが乗るんだ」といった雰囲気を漂わせている人が。
矢嵜: 搭乗口で最後に手続きを済ませるのはどんな人なのか。調査をしたんですよ。
土肥: ほー、それは興味深い。
矢嵜: 最後に搭乗された人を分析したところ、男女別でみると、男性7割、女性3割。年代別でみると、40代が最も多く35%強、次いで30代と50代が20%前後。全体的にビジネスパーソンが多いですね。
手荷物を預けているのかいないのかを調べたところ、預けている人が2割に対し、預けていない人が8割。ステイタス(会員)なのかどうかを調べたところ、ステイタスの人が3割に対し、一般の人が7割。ちなみに、ステイタスがある人のうち9割は、ラウンジを利用されています。
土肥: 多いですね。
矢嵜: 最後に乗られる人の3割弱は、ラウンジを利用されています。ステイタスがあるので優先搭乗で、「早く乗ってゆっくりしたい」という人もいらっしゃれば、「ラウンジでビールを飲んでくつろいで、ぎりぎりになって乗る」という人もいらっしゃる。
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