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» 2016年05月30日 08時00分 公開

どのくらいもらえるの? コンビニの収入事情コンビニ探偵! 調査報告書(3/4 ページ)

[川乃もりや,ITmedia]

オーナーのポケットに入る利益はいくら?

 先の計算で終わりではない。具体的なオーナーの給料を求めるには、まだまだ計算が必要になる。本部と粗利益を分配してから、もろもろの経費を引いて月間の収入が決まる。

 では、コンビニ運営に掛かる経費には、具体的にはどのようなものがあるのか、詳しく説明しよう。

人件費

 経費の中で、最も大きな割合を占めるのが人件費だ。売り上げによって変動するが、おおよその基準として、売上対比で4〜6%くらいだ。

 例えば、1日60万円の売り上げだとすると、30日で1800万円の売り上げ。人件費を5%とするなら90万円、4%では72万円となる。

 実は、経費には、オーナーが調節できるものとそうでないものがある。この人件費もその1つ。オーナー店長が休まなければ人件費を抑えられて利益は増えるが、体力的にも精神的にも負担は大きくなる。

廃棄ロス

 現在、コンビニでは1日当たり平均2万円前後(売価)の廃棄を出している。本部が廃棄ロスの一部を負担するという契約も増えてきているが、ほとんどがオーナー側の負担となる契約だ。廃棄ロスは1カ月で30万〜100万円と店によって幅はあるが、これもまたオーナーが直接操作できる経費だ。

 店によっては「いつ来ても、このコンビニは弁当が少ないなあ」と思われるかもしれないが、オーナー自身が生きていくためにはやむをえない経費削減方法とも言える。

電気代

 24時間営業のコンビニでは、エアコンや照明はつけっぱなしだ。そのほか、たくさん電気を使う代表的なモノといえば冷凍庫や冷蔵庫。近年の電化製品は性能や節電効果が高くなっていることが多いため、製造年は要チェックだ。

 実際に、消費電力を年代別に比較したわけではないが、かつて筆者が経営していた店では古い冷蔵冷凍庫を使用していたせいか、電気代が月間25万〜30万円と高額だった。ところが、同じような規模で営業しているにもかかわらず、月間15万円程度の店舗もあるというから驚いた。その差は10万円以上、見過ごせない数字である。

 余談だが、コンビニの多くは10年から15年で大規模改装をするのだが、要冷機を入れ替えるまでには至らない場合もある。オーナーが決められることではないのだが、改装時には要冷機の入れ替えを本部に進言したほうがいいだろう。


 この3大経費のほか、電話代や水道代、レジ袋などの包装代、弁当の箸やデザートのスプーンなど、ここでは書き切れないほど細かいところにまで経費が掛かる。これらの経費を全部引いてはじめて、オーナーのポケットに入る金額が分かるのだ。筆者の経験則上では、売り上げ対比で2〜5%といったところだ。

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