金利差0.3%でも「住宅ローン借り換え」のメリットはあるのかマネーの達人(3/4 ページ)

» 2016年07月11日 06時30分 公開
[野村羊一郎マネーの達人]
マネーの達人

金利を下げると月の支払いの内訳はどうなる?

 次に、月々の支払いから借り換え効果を見ていきましょう。

Before

借入:3000万円

月額:8万2949円

元金:6万3203円

利息:1万9746円


After

借換:2702万円

月額:7万9318円

元金:6万6370円

利息:1万2947円


 これを図で見ると、以下のようになります。

 借り換えることで月々の支払いが3631円減りましたが、内訳の元金を見ると、6万3203円から6万6370円となり、元金は3167円増え、元金の割合が7.5%高まりました。利息は、1万9746円から1万2947円の6799円の減額となり、利息の割合は7.5%減りました。

 このように、金利が下がると元金の比率が高まり、その分利息の比率が低くなることが分かります。

 住宅ローンは、「元金 × 金利 = 元金 + 利息」で表すことができます。金利が上がれば利息が増え、金利が下がれば利息が減ります。借り換えで金利が下がれば元金割合が増え、利息割合が減るので返済がより有利になります。

 このように、借り換えをする際に、月々の支払いや総額から借り換えメリットがあるかどうか確かめるだけでなく、借り換えの前と後を比較して、元金や利息の比率がどの程度変わるのかを確認すると、さらにメリットを実感できると思います。

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