では、金利差が1%未満の場合、借り換えのメリットはないのでしょうか。
新規借入:平成24年5月
返済期間:35年
借入金額:3000万円
変動金利:0.875%
変動金利:0.875%
返済方式:元利均等返済
月返済額:8万2949円
総返済額:3485万(利息485万円)※
借換時期:平成28年5月
返済期間:31年
借入金額:2702万円(残債分)
変動金利:0.575%
変動金利:0.575%
返済方式:元利均等返済
月返済額:7万9318円
総返済額:2951万円(利息249万円)
ご覧のとおり、金利が0.3%下がったことにより、月の返済額が3631円、利息は136万円減りました。
また、借り換えには、繰上返済手数料、融資事務手数料、保証料、印紙代、登記費用といった諸費用分がかかります。今回のケースでは、諸費用は約80万円かかったので、「136万円 − 80万円 = 56万円」となり、56万円の借り換え効果がありました。
住宅ローンの保証料が元本上乗せ型であれば、一括返済時に未経過分の保証料が戻ってきます。残債や年数、金融機関や保証会社によってどの程度保証料が戻ってくるかは異なりますが、保証料が戻ってくることにより、借り換えの費用負担を減らせます。
今回のケースでは、当初、約62万円の保証料を支払っており、一括返済により戻ってきた保証料が約33万円でした。前述の諸費用を加味した借り換えメリット額である56万円に保証料の払い戻し額である33万円を足すと、「56万円 + 33万円 = 89万円」となり、実質89万円の借り換えメリットとなりました。
昨今の低金利でお金を増やすのはそう簡単ではないことを考えると、0.3%という金利差でも十分なメリットが出たと言えるでしょう。
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