デフレを完全に脱却して徐々に金利が上昇し、マイルドなインフレが起きることは日本経済にとって良いことですが、変動金利で借りている人にとっては、気になるのは今後の金利上昇でしょう。
仮に、金利が徐々に上昇して今より1%高くなった場合はどうなるのでしょうか。今回のケースで言うと、
借り換え前: 0.875% + 1% = 1.875%
借り換え後: 0.575% + 1% = 1.575%
となり、金利が上がったとしても0.3%の差は変わりません。このように借り換えで少しでも金利を下げておけば、将来の金利上昇対策にもつながります。
ここ数年内に変動金利で借りた人でも、昨今の低金利により借り換えのメリットは出やすくなっています。
金利差1%という一般論に惑わされず、諸費用や保証料の払戻はもちろん、借り換え前後の元金や利息の比率を確認して、借り換えを検討していただきたいと思います。(野村羊一郎)
野村羊一郎
借り換え.jp 代表/ざいけい株式会社 代表
1974年山梨県甲府市生まれ。関西大学社会学部産業心理学専攻卒業。
ファイナンシャルプランニングの観点から現役世代の将来不安を払拭したいと思い、外資系生命保険会社を経て、独立系FPに。住宅ローン相談だけでなく、ローン媒介、保険の最適化(見直し)、長期分散投資を基にした教育資金や老後資金作りまで行っている。
保有資格:フィナンシャルプランナー(AFP)、住宅ローン診断士
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